小林正観さんの著書「ありがとうの神様」に出ていたお話です。
(「ありがとうの神様」からの抜粋です)
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イタリアには子どもたちに話す「伝説の寓話」があるそうです。
(史実とは違う寓話です。)
レオナルド・ダ・ビンチが「最後の晩餐」を描く時、
最初に取りかかったのは「キリスト」です。
街に出て、公園を歩いていた時に、
「目が澄んで、肌がきれいで、清々しい好青年」がいました。
その人に
「モデルになってください。」と声をかけ、
キリストの絵を描いたそうです。
それから一人ずつ弟子を書いていって、
最後に残ったのが、裏切り者のユダ
描き初めてから、最初の数年で
キリストと11人の弟子を描くことができたものの
ユダだけが思うように描けず、
レオナルド・ダ・ビンチは3年以上苦しんだそうです。
そんな時、薄暗い酒場の片隅に一人の男性をみつけました。
人生の悲哀、裏切り、憎しみ、妬みを
全身に背負っているような男でした。
レオナルド・ダ・ビンチはこの男に近づき
「モデル代を払うから、何時間か私のために
時間をくれないか」と声をかけました。
男は
「いいですよ。もう、どうせ俺の時間なんか、誰も必要としてないし」と返事をして
モデルになったのです。
レオナルド・ダ・ビンチが絵を描き終えた時、
モデルの男の目から涙が溢れてきたそうです。
「なぜ泣いているのですか?
感動したのですか?」
レオナルド・ダ・ビンチがそう尋ねると、
男はこう答えました。
「あなたは私を忘れたのですか。
3年前に、あなたは私をモデルにして『キリスト』を描いた。
3年経って、もう一度あなたから声をかけられ、
今度は誰のモデルになるのかと思ったら、
裏切り者のユダだった。
これが泣かずにおられましょうか・・・」
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この男の風貌は、3年間で
「目が澄んで、肌がきれいで、清々しい好青年」から
「人生の悲哀、裏切る、憎しいみ、妬みを全身に背負っているような男」
に変貌しているのです。
何がそうさせたのでしょう。
小林正観さんは
「この男性は、3年間、
人の悪口を言い続けていたのでしょうか。
世の中に対して、他人に対して、
『自分はついてない』『あの人はひどい人だ』と
恨み言、憎しみごとを言い続けていた・・・
その結果として、
キリストのモデルだった彼は
ユダのモデルに選ばれてしまった・・・
それを「寓話」は伝えたいのでしょう。」
そしてさらに
「自分の顔には責任を持った方がいいと思います。」
とおっしゃっています。
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40歳になったら
人は自分の顔に責任を持たなければならない。
エイブラハム・リンカーン
第16代アメリカ合衆国大統領
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寓話に出てきた男の人は
まだまだ40歳に達してはいないでしょうが
3年間の彼の生きざまが風貌に表れたのは確かでしょう。
著述家の上阪徹さんは著書「成功者300人の言葉」の中で
「人は顔つきで選べ」とおっしゃっています。
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生まれ持っての顔かたちとは別に、
その人の性格や考え方、教養、品性や器、
さらには過去にやってきた行動を表しているのが顔つき
「友だちは顔や肩書で選んではいけない。
顔つきで選べ!」
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観相学の藤木相元先生の「顔つき」についての言葉です。
「男性でも女性でも、
人気のある人、周囲から協力を得やすい人は、
ほとんど例外なく、いい笑顔の持ち主です。
心から喜んでもらって笑顔になると顔の相が変わります。
運のつきやすい相に変わるというわけです。」
では、その笑顔をキープするためにはどうしたらいいのでしょうか。
精神科医の斎藤茂太先生の
著書「笑うとなぜかいい」の中での言葉です。
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是非、周りにいる人を大切に思いながら
生きて行ってもらいたい。
不平や文句を言うのではなく
自分のことばかり考えるのでもなく、
人に感謝しながら生きていこう。
誰にでも感謝するのがよい。
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どんなに表面を取り繕ってもその人の内面は出るものです。
そして歳とともにかもし出される魅力があります。
いつまでも
謙虚さ、思いやり、あたたかさ、優しさ、おおらかさ、
そして、笑顔が溢れる人でありたいですよね。
自分の顔は自分で作りましょう!!
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20歳の顔は親から授かったもの
30歳の顔は自分の生き様
50歳の顔にはあなたの価値がにじみ出る
ココ シャネル フランスのファッションデザイナー
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今日もお読みいただきありがとうございました。 明日もよろしくお願いいたします。