「あなたの長所はな~に?」ってきかれたら

あなたはいくつ挙げられますか。

 

「いやいや、私なんて・・・」と

日本人の多くの方は控えめ・・・

 

そんなはずないでしょう!

 

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人は長所で尊敬され

短所で愛される

だからどっちもだいじなんだよ。

 

ひすいこたろう 作家

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「いえ、そう言われても

本当に私、何のとりえもないんです。」

 

何をおっしゃいます。

あなたはとても謙虚だし、

いつも人を立てて、自分は引くという奥ゆかしさがあるじゃないですか。

 

素敵です。

 

短所と思っているところも愛されるのだから

それも素晴らしい長所

 

短所も長所も紙一重なんです。

 

自分がどう見るかだけですよね。

 

ひすいこたろうさんは続けて言います

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そもそも欠点と言うのは

欠けている点ではなく

あなたにとって欠かせない点

それがなくなったら自分じゃなくなっちゃう点

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ありのままのあなたがいいんです。

 

国連が2023年3月に表した

「世界幸福度ランキング2023」において

日本の順位は47位

 

この調査内容の詳細に、

「自己肯定感が高くない」と言う傾向が

異常に強いことがわかったそうです。

 

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肝心なのは「できること」であり

「できないこと」ではない。

 

ピーター・ドラッカー

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自分の長所を知っていると

「これでいいんだ!」と自信がつきます。

 

つまらないことに一喜一憂しないで

 

「自分には価値がある」と

思い込めるのです。

 

 

これはジャック・キャンフィールドとマーク・ハンセン共著

「心のチキンスープ」の中のお話です

 

ヘレン・ムロスラさんは

ミネソタ州モーリス市にある私立セントメリー学園の

ミドルスクールで数学を教えていました。

 

その中には小学校でも担当した

おしゃべりで、ちょっぴりいたずらなマークもいたのです。

 

ある金曜日、何かいつもとクラスの様子が違っている。

生徒たちがイライラしている。

お互いにとげとげしい感じがする・・・

 

そこで授業をいったんやめて、一息入れることにしました。

 

まず、2枚の紙に自分以外のクラスメート全員の名前を

少し間をおいて書くように伝え、

 

そして、一人一人の友だちについて、

その人の持っているいいところを書き込んでいってもらいました。

 

翌日の土曜日、ヘレンさんは

一人一人の子どもについて他のクラスメートが書いたことを

別の紙に書き写していきました。

 

月曜日になってそのリストをそれぞれの生徒たちに渡しました。

 

もらったリストを読み始めると

子ども達に笑みがうかび始め

 

そしてあちらこちらからこんな声が上がりました。

 

「ほんと?! こんなこと書いてもらえるなん信じられない!」
「ヘェーッ、僕のあんなところがいいって言ってくれるのか!」

「僕って結構好かれてたんだな!」

 

みんなは再び元気になり、心の平静を取り戻せたのです。

 

そして、やがて子どもたちは学校を巣立ち

社会へと飛び立っていきました。

 

それから何年か経った時、

 

休暇から戻ったヘレンさんにヘレンさんのお父さんが伝えました。

 

「マークの家族から昨夜連絡があってね・・・

 

マークはベトナムで戦死したそうだ。」

 

ヘレンさんの時間は、その瞬間止まってしまいました・・・

 

「葬儀は明日だそうだ・・・

ご両親がおまえにも出席してほしいって言ってたよ。」

 

翌日、葬儀に行くと、軍の棺にマークは横たわっていました。

 

「マーク、お願い、昔のようにおしゃべりしてちょうだい!」

とヘレンさんは心の中で叫んだのです。

 

葬儀が終わるとマークの両親がヘレンさんを待っていました。

 

「お見せしたいものがあります。

マークが死んだときに身に付けていたものです。

先生ならこれが何かおわかりになると思います。

 

そう言って財布の中から二つ折りになった紙を取り出しました。

 

ヘレンさんにはそれが何かすぐにわかりました。

昔、クラスメート全員がマークのいいところを書き、

ヘレンさんが書き写したあのリストだったのです。

 

何度も何度もマークが手に取って読んだのでしょう。

破れそうになったところはテープでつなぎ合わせてありました。

 

「マークはこれを宝物にしていたんです。」

とマークの母親が言いました。

 

他の教え子たちも周りに集まり

そして口々にこのように言うのです。

 

「先生、僕、例のリストをまだとっているんですよ。

机の一番上の引き出しに入れてます。」

 

「私は結婚記念アルバムに入れてます」

 

「私ももっていますよ、先生。」

 

そして一人がハンドバッグから財布を取り出すと

中からすっかり古びて擦り切れた紙が現れました。

 

「私も肌身離さず持ち歩いています。

あのリストはみんなにとってそれだけ大事なものだったんです。」

 

 

クラスメイトが自分を肯定してくれたリスト

生きていく上での

大きな大きな支えになっていたのですね。

 

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根本的な才能とは

自分に何かができると信じることだ

 

ジョンレノン ビートルズ

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