サンフランシスコにある紳士服店
週に60時間も働いているのに全く収益にならず
ほとんどが赤字になるほど傾いていました。
店のオーナーは店をたたむことを考えていましたが
「お金をかけずに巻き返しを図りたい」と思い
ダメもとで
中小企業のコンサルタントに相談することに
このコンサルタントは、店を見渡した後に
このようなアドバイスをしました。
1 店のあらゆる商品を並び替えること
2 開店時間を10時から7時半に変えること
3 熱帯魚の入った大きな水槽を買うこと
え～っ！熱帯魚の入った水槽？？？
こんな常識はずれなアドバイスに
店のオーナーは半信半疑ながら
その通り実行してみました。
すると、なんと
売り上げを30％上げることができたのです。
後でそのアドバイスの理由を聞くと
1 店のあらゆる商品を並び替えたのは
お店の中を全然違ったように見せるため
商品の陳列を変えることで
今までと雰囲気が変わります。
同じ商品でも違う場所に置きなおしたら
お客様には新製品が入ったように見えるのです。
2 開店時間を10時から7時半に変えたのは
対象となる客層に合わせた開店時間にするため
出勤途中のビジネスマンを狙い
その日の重要な会議のために
これだ！と思うネクタイに目を止めたり
コートや傘が急に必要になった場合などを考えたのです。
3 熱帯魚の入った大きな水槽を買ったのは
通りすがりのお客様の目を引くため
（はい、確かに目は引きますよね。
水槽を置いている紳士服店なんて見たこともない‼）
お店の前は人通りが多いので
お店の中に水槽があれば
歩きながらきっと目を止めるでしょう。
とにかく他の店とは違うことしたのです。
お客様はお店で何かが起きているなと確かめたくなり、
また、店員たちも見られているのを意識して
創造的になったそうです。
これはデイル・ドーテンさん著の
「仕事は楽しいかね？」の中のエピソードです。
「仕事は楽しいかね？」は
妙なめぐり合いから始まります。
シカゴの空港が季節外れの大雪で閉鎖
すべての乗客は空港に26時間足止めされてしまいました。
「私」はもうぐったり
そんな中、元気な子どもたちと遊びはしゃぐ老人と出会います。
そしてその老人は
何故か「私」のところへやってきます。
何故、よりにもよって「私」のところへ来るの？
そして隣に座り、「私」にたくさんの質問を投げかけるのです。
家族のこと、仕事のこと・・・
そして最後にこんな質問をしました。
「仕事は楽しいかね？」
実はこの老人は、発明家、起業家として巨万の富を築いた人
さまざまな企業家や政治家が
お金を払ってでもアドバイスを受けたい
高名な実業家だったのです。
そしてこの老人と「私」は
奇跡のように一晩中語り明かしました。
そして「私」は老人から
珠石の言葉をたくさん受けるのです。
この老人は
目標を立てるのではなく
何かを「試す」ことをくり返し伝えてくれます。
毎日小さなことでいいので「試す」と
必ず進歩が訪れるというのです。
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「昨日と一緒じゃない」と
嘘でもいいから変化を感じるのが大事です・
梅原 大吾 プロゲーマー
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サンフランシスコの紳士服店の話でも
もうこれ以上何も打つ手がないと思える状況でも
何かしら「試す」ものは残っていました。
「『試す』ことに失敗はない」と老人は言います。
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これまではできないと思っていたこと
当たり前だと思っていたことを
考えなおす。
ダメならダメで
さっと引けばいいだけです。
前刀 禎明 実業家
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そして人生が終わるまで
試し続けるのだそうです。
「試す」といっても
そんな大きなことでなくてもいいようですよ。
いつもと違う道を通るとか・・・
いつも食べないものを食べてみるとか・・・
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明日は今日と違う自分になる
「仕事は楽しいかね？」より
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「試すこと、変化することに終わりはない。」と
老人は言います。
「試すこと」が永遠にあるって
ワクワクしますよね！
明日は何を試してみようかな⁈
熱帯魚の水槽は無理だけど・・・
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強い者 賢い者が生き残るのではない
変化できる者が生き残る
チャールズ・ダーウィン イギリスの自然科学者
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