“MacDonald Had A Farm”(マクドナルドおじいさんの牧場)という曲を

ご存知ですよね。

 

英会話スクールを経営していた時

子どもたちにとってはおなじみの歌

 

動物の鳴き声と”E-I-E-I-O”というコーラスパートは

どのお子さんも大声で歌っていました。

 

動物の鳴き声がたくさん出てきますよね。

英語での動物の鳴き声です。

 

アヒル quack-quack(クアック クアック)

牛   moo-moo(ムー ムー)

ネズミ squeak-squeak(スクイーク スクイーク)

馬      neigh-neigh(ネー ネー)

羊   baa-baa(バー バー)

ブタ   oink-oink(オインク  オインク)

雄鶏    cock-a -doodle-doo(クックドゥドゥルドゥ)

犬   bow-bow(バウバウ)

カエル ribbit-ribbit(リビット リビット)

 

動物には英語も日本語もないはずなのに・・・

 

どうしたらブタが「オインク  オインク」って聞こえるんだろう?

 

でも、反対に

どうしたら「ブー ブー」って聞こえるのかなって考えてみると

 

確かに「ブー ブー」とも聞こえない。

 

小さい時から「ブタはブーブー」と言われてきているので

そう思っているだけ

 

講師にロシア圏の先生がいたので

「ねぇ、ブタはロシア語ではなんて鳴くの?」って聞いてみたら

 

彼女の答えは

 

「フリュー フリュー」

 

え~って!

 

同じブタなのに

「フリュー フリュー」「オインク  オインク」「ブー ブー」

 

通訳がいる~!

 

この「ブー ブー」や「ワンワン」、「雨がザーザー降る」など

鳴き声や物理的な音をたとえた擬音語と

「きらきら」「ふわふわ」のように

物事の様態を言語音によって象徴するを擬態語

 

この擬音語と擬態語の総称は「オノマトペ」と呼ばれているのだそうです。

 

「ゲラゲラ笑う」「しっかりつかまる」のような表現も

含まれます。

 

ところで

あなたは瓶のふたが硬くて開かない時

 

「エーイ」「グゥーッ」「ウーン」など

声を出しながら開けることってありませんか。

 

それはとても理にかなっているそうです。

 

慶應義塾大学環情報学部の牛山潤一教授の実験では

 

何人かの被験者に

5回に1度、自分を鼓舞する言葉(「エーイ」など)で

握力を測ってもらいます。

 

結果は、

 

言葉を発した方が明らかにより良い結果が出ています。

 

声を出すという行為が

生理的限界と心理的限界のギャップを埋めていると考えられるのです。

 

また別の実験でも

声を出した時と出さない時とで

握力を測定する実験を行ったところ

 

実に10人のうち8人が

声を出した時の方が握力がアップしていたそうです。

 

 

かけ声によって最大限のパフォーマンスをしている

アスリートがいます。

 

ハンマー投げの室伏広治選手。

ハンマーを投げる時に「ガーッ」と声を出していますよね。

 

元卓球選手の水谷隼さんも

「ジョーッ」というかけ声をかけています。

 

卓球選手の伊藤美誠さん・石川佳純さんは

「サーッ」という高音で大きな声を出しています。

 

このようなオノマトペの掛け声で

ゴルフでは平均10ヤード以上も

飛距離に違いが出ているそうです。

 

また剣道では

「発声なし」「発声あり」で正面打撃をした時を比べると

気合(発声)により打撃力の増加がみられたデータがあります。

 

オノマトペの研究をしていらっしゃる

朝日大学保健医療学部スポーツ科学科の藤野良孝教授は

次のようにおしゃっています。

 

「このようなプリミティブ(原始的)でオノマトペ的な声には、

人が持つ潜在性を開花させるような神秘を感じています。」

 

さらに次のように続けていらっしゃいます。

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私はこうしたかけ声が

想像以上に私たちの脳と体に

プラスの影響を与えていることを

目の当たりにしてきました。

 

かけ声を言いながら体を動かうだけで

暮らしの悩みがズバッと解決したり

 

自分を今まで以上にコントロールできたり

スポーツや趣味の苦手を克服売ることもできます。

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ここからは藤野良孝教授おすすめの

オノマトペ活用法です。

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☆    我慢できない空腹感や食欲をおさえたいとき

「もぐもぐ…」とつぶやきながら何かを食べているような感覚で

しばらくの間顎を動かす。

心の中でつぶややくだけでもOK

 

☆    一気にやる気や自信を高めたいとき

天皇陛下の執刀医の順天堂大学の天野篤先生は

「ヨッシャーッ!」と叫んで気合を入れてから

手術に臨むそうです。

オノマトペを叫ぶ瞬間、両手で握り拳を作って

ギュッと力を入れてみるのもいいでしょう。

 

☆    自然な笑顔を上手に作りたいとき

「ニーッ」というオノマトペを使ってください。

小さな声でいいので実際に口に出してみてください。

そうすると、表情につられ気持ちも明るくなってきます。

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ためしに

「ニャ~」と猫になった気分で前屈をしてみてください。

 

どうですか?

体が猫のように柔らかくなったように感じませんか?

(実証済み)

 

不思議ですよね!

 

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緊張してきた。

よっしゃあ‼

 

松岡 修造 元テニス選手

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音譜今日もお読みいただきありがとうございました。 明日もよろしくお願いいたしま音譜