友だちが喜んでいるのを見て
「よかったね～！」と一緒に喜ぶと
自然に笑顔で幸せな気分になって
「私まで嬉しくなっちゃう！」って言ったことって
ありませんか。
反対に、悲しそうな友だちを見て
涙がこみ上げてきたことも
ありますよね。
それって、
感情が伝染しているのでしょうか。
ハーバード医科大学のクリスタキス博士と
カリフォルニア州立大学のファウラー博士は
「幸せの伝染」について
20年という長い年月にわたって研究をしてきました。
対象人数はなんと5000人
研究者たちは
幸せな人を黄色、幸せでない人を青
その中間の人を緑と色分けをして
調査をしていきました。
調査開始時は
「類は類を呼ぶ」で
幸せな人は幸せな人と繋がっていたように見えたそうです。
でも、時間の経過によって
青に囲まれている人たちが
少しずつ緑色へ
そして黄色へと変わっていったのです。
そして幸せの伝染は3回まで影響することまでわかりました。
例えば
あなたがとても幸せだとします。
すると
1回目
あなたと関係があるAさんも幸せを感じ
（15％幸せ度アップ）
2回目
Aさんと関係があるBさんも幸せを感じ
（10％幸せ度アップ）
３回目
Ｂさんと関係があるＣさんも幸せを感じ
（6％幸せ度アップ）
そしてＣさんと関係があるＤさんには
あなたの感じた幸せな感情は届かないそうです。
（横軸は、１がＡさん、２がＢさん、3がＣさん、4がＤさん
縦軸は幸せ度アップの割合です。）
ただしこれは、関係ある人との親密度、物理的な距離
あなたが幸せを感じてからの時間的経緯などにより
変わってきます。
そうなんですね。
私が幸せな気持ちで塾でお仕事をすれば
まず、生徒たちの幸せ度がアップ
次に家に帰って生徒の家族の方々の幸せ度がアップ
最後に生徒の家族の方々が行っていらっしゃる職場や学校の方々の幸せ度がアップ
こうして私の知らない方々にまで
私の幸せの波紋が広がって行くんですね。
じゃあ、私、いつも幸せでいなきゃ!!
ハーバード大学の研究では
年収が1万ドル（約1４０万円）増えても
幸福度は2％しか増えないことがわかりました。
いかに家族や良い友達との素晴らしい関係を強める方が大切かが
わかりますよね。
しかし、幸せは、何も関係のない人の間にも広がっていくようです。
「親切は脳に効く」の著者ディビッド・ハミルトン氏によると
「親切な行動はそれを目撃した人の気分を高め、
別の人にもその親切を伝えようという気にさせ、
他の人たちの気分まで高めていく。」
のだそうです。
アメリカのテキサス州にある「バーガーキング」で
アルバイトをしていたマシューくん
ある時、ホームレスらしき男性が入ってきて
マシューくんに聞きました。
「これで買えるものはありますか？」
男性の手に握りしめられていたのはたったの50セント
マシューくんは男性にメニューを見せながら尋ねます。
「もし買えるとしたら、どれが食べたいですか。」
ホームレス風の男性は言います。
「空腹がしのげるのなら何でもいいです。」
マシューくんはボリュームのあるメニューを選び
自分のデヴィットカードで会計をしました。
そして言いました。
「どうぞ座って、ゆっくり召し上がってください。」
このエピソードにはまだ続きがあります。
店内にいた女性客が
ことの一部始終を見て感動し、
なんと
100ドルのチップをマシューくんにプレゼントしたのです。
さらにその女性は
マシューくんの素晴らし対応を
バーガーキングあてに手紙で伝えたとのことです。
このエピソードに出てきた人たちは
すべて幸せに包まれています。
そしてこのエピソードを聞いた私たちも
幸せに包まれます。
これが幸せの連鎖です。
この連鎖がいろいろなところで毎日起こり続ければ
もっともっと素敵な世界が広がっていくでしょうね。
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人生の最大の敵は不機嫌である
ゲーテ ドイツの詩人
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陽気は美徳、陰気は罪悪
宇野千代 作家
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今日もお読みいただきありがとうございました。 明日もよろしくお願いいたします。