ここは森の学校

 

この学校は動物の子どもたちを

バランスよく成長させることを目指しています。

 

1日目、子ウサギが学校に行くと

ランニングとジャンプの授業を受けることになりました。

 

子ウサギはこの科目が大好きです。

 

子ウサギは学校から帰った後も

興奮さめやらぬ様子で

翌日学校に行くのが待ち遠しくて

しかたありませんでした。

 

2日目、学校に行くと、

授業は空を飛ぶことと水泳でした。

 

子ウサギはそのふたつが全然できなくて

学校が大嫌いになりました。

 

家で子ウサギが学校をやめたいと話すと

両親は

「学校へは行かなくてはいけないよ。

まんべんなく何でもできて初めて

将来成功することができるんだ」

と取り合ってくれません。

 

3日目、子ウサギが学校へ行くと、

今度は空を飛ぶ授業と水泳の補習を

受けることになりました。

 

なぜなら

子ウサギはその能力が足りていなかったからです。

 

一方、ランニングとジャンプの授業は

取りやめになりました。

 

こちらの科目はよくできているから

それ以上の練習は必要ないとされたのです。

 

これは

ドナルド・クリフトンとポーラ・ネルソン共著の

「強みを活かせ!」に出てくる寓話です。

 

子ウサギちゃんが空を飛んだり水泳に挑戦することは

素晴らしいことですが、

 

子ウサギちゃんがハトのように空を飛ぶなんて、

そしてイルカのように泳ぐなんて

それは無理!

 

バランスよく成長させるって、どういうことなんでしょうね。

 

大好きなランニングとジャンプの授業も取り上げられて、

子ウサギちゃん、かわいそう!!!

 

 

でもね、

子ウサギちゃん、大丈夫よ。

 

世に言われている偉人も

子どものころにはできないことがあったんですよ。

 

アルベルト・アインシュタインさんの場合

 

「相対性理論」を発表し、

ノーベル物理学賞を受賞した偉大な科学者です。

 

アインシュタインは、3歳のころまで

言葉をうまく話せない子どもでした。

 

小学校に入学しても

勉強もダメ、スポーツもダメ・・・

 

でもアインシュタインは

世の中の不思議について考えるのが大好きでした。

 

ですからいつも大人たちに

「何故、そうなるの?」と質問ばかりしていました。

 

しかし、その問いにきちんと答えられる大人は

いませんでした。

 

そこで、アインシュタインは

自分自身で、この世の謎を研究していくことに

決めたのです。

 

それが偉業へとつながったのでしょうね。

 

ベーブ・ルースさんの場合

 

アメリカの野球殿堂入りをはたした

野球界のレジェンド

 

子どもの時から大柄で、いたずら好き

喧嘩も多く、周りはとても迷惑していたそうです。

 

学校に通い始めても落ち着くことはなく

大の勉強嫌い!!!

 

ところが面白い遊びを見つけたのです

それが「野球」です。

 

でも先生から

「ルールを守れない奴は野球をする資格はない」

と釘を刺されました。

 

以来、ベーブ・ルースは

学校や日常でのルールを守るようになり

 

偉大な野球選手と成長したのです。

 

「世界を変えた人が、子どもだったころのお話」より

 

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生きていくには弱みを補う必要があります。

そして成功するには自分の強みを        

さらに伸ばしていく必要があるのです。

 

タル・ベン・シャハ―著

「ハーバードの人生を変える授業」より

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そうですよね。

 

生活していく上で、基本的な読み書きや計算、

仕事に必要な知識やスキルは

もちろん学ぶ必要があります。

 

でも誰しもがそれぞれ強みを持っています

 

それは

絵が上手、記憶力がいいなどの能力的なものから

几帳面、人に優しいなどの性格的なものまで

いろいろです。

 

斎藤一人さんの著書

「大丈夫だよ。すべてはうまくいっているからね」

の中から抜粋しました。

 

私は「自分にできないことがある」

ことを知っているから

「他人にもできないことがある」

ことを知っています。

 

自分のできることはやってあげて

自分ができないことは

お願いしてやってもらっていると

 

「自分のいいところ」も見えるし、

「他人のいいところ」も見えてきます。

 

そして、もっと自分に優しくなれますし

もっと他人にも優しくなれるんです

 

 

ねっ、子ウサギちゃん、

空が飛べなくても泳げなくても

落ちこまないでね。

 

飛ぶのはハトさんにお任せして

泳ぐのはイルカさんにお任せして

 

あなたはランニングとジャンプが得意

より速く、より高く・・・

 

きっと、みんなに喜んでもらえる

素晴らしいことができるよ!

 

ガンバレ!!!

 

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肝心なのは「できること」であり

「できないこと」ではない

 

ピーター・ドラッカー オーストリアの経営学者

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音譜今日もお読みいただきありがとうございました。 明日もよろしくお願いいたします。音譜