父の遺品を整理していたら

 

父が海外から息子たちに宛てた手紙の

下書きをしたノートが出てきました。

 

父は絵がとても上手だったので

文言を変えて絵を添えて、

何度も書き直しているのです。

 

どう書いたらもっと喜んでもらえるのか、

きっと息子たちの喜んだ顔を思い浮かべながら

いろいろと書いてみたのでしょう。

 

「父らしいなぁ」と思い

胸が熱くなりました。

 

 

メールがもはや

日常生活の一部になっている昨今

 

メールはいつでも利用可能だし、

相手の時間を束縛することもない

 

すぐに返事がもらえることもあるので

気軽にやり取りができる。

 

この様な利便性で

ビジネスでもプライベートでも

メールが主流になってきていますよね。

 

綺麗な花を見つけたら

すぐに「綺麗~~」と感動を伝えられます。

しかも写真まで付けて

(送っても、もらっても嬉しい!)

 

その上、相手が目を通したどうかもわかります。

 

以前は旅行先からハガキを投函したりもしていましたが、

今や、テレビの旅レポや食レポ顔負けの動画を

送ることもできるようになりました。

 

遠距離恋愛にしても、

SNSの電話機能やビデオ電話機能を使えば

毎日でも声が聞けます。

 

スピード感において

手紙はもはや太刀打ちできません。

 

でもでも、スピード感には負けたとしても

ロマンチックさにおいては絶対に負けません。

 

「ジュリエットからの手紙」という映画を

ご覧になったことはおありですか。

 

この映画は2011年に日本で公開されたアメリカ映画です。

 

ストーリーは

 

ニューヨーカーのソフィは婚約者のヴィクターと

イタリヤのヴェローナに旅行に行きました。

 

イタリアには着いたものの

ヴィクターはもうすぐ開店する自分のイタリアンレストランのことで頭がいっぱいで、

ソフィのことは放りっぱなし

 

そのためソフィは

一人でヴェローナ探索に出かけます。

 

ヴェローナは「ロミオとジュリエット」のジュリエットの家がある街

 

ジュリエットの家を訪れたソフィは

その中庭で

 

ジュリエットの秘書と称する人たちが

 

世界中から届いた女性たちの恋愛問題に

返事を書いていることを知り

ソフィもそのお手伝いをすることになります。

 

そして50年前に手紙をくれたクレアという女性に

返事を書くことになりました。

 

クレアは50年前にロレンツォと言う男性と恋に落ちたものの

結ばれることなくイギリスに帰国

 

それをずっと後悔していたところ

「勇気を出して、あなたの心に従って!」という

ジュリエット(実はソフィーが書きました)からの手紙が

届いたのでした。

 

クレアは孫のチャーリーも連れて

ソフィ―と3人でロレンツォ探しの旅を決意

 

ロレンツォという名前の男性を

しらみつぶしに探していったのですが

どれも空振り

 

もう諦めかけていたところ

ロレンツォとそっくりの青年を見つけたのです。

 

その青年はロレンツォの孫

 

やっと再会できたクレアとロレンツォは

何年も時を超えた思いを打ち明け合いました。

 

一役終えたソフィは婚約者ヴィクターの元に帰ります。

 

しかし、自分のことしか考えないヴィクターとの関係を見直し

次第に別れの予感が・・・

 

そんな時、

50年ぶりに再会したクレアとロレンツォからの結婚式の招待状が届いたのです。

 

喜んで参列したソフィは

一緒にロレンツォ探しの旅をした

クレアの孫チャーリーに再会

 

そして・・・

 

アメリカ映画らしいHappy Endで終わりました。

 

ほ~らね、ロマンチックでしょ?

 

ストーリーは「作られた」感満載ですが

 

ヴェローナの街の素晴らしさや

キャストにそれぞれの性格がよく出ていたこともあって

すんなり楽しめました。

 

ところでこの映画に出てきた

ジュリエットの秘書が実在することをご存知ですか。

 

ヴェローナはミラノとヴェネチアの中間に位置する街

 

私も訪れたことがありますが

古いお城、石畳、アリーナ、そして川の流れが

とても調和した美しい街並みで

「ヴェローナ市街」は世界遺産にもなっています。

 

そこにジュリエットの家があり

あの「ロミオ、ロミオ、どうしてあなたはロミオなの」と

愛を独白したバルコニーを見ることができます。

 

「ジュリエットクラブ」があるのはその中庭で

 

毎日世界中から恋愛相談の手紙が寄せられ

ジュリエットの秘書がこれに返事を書いています。

 

1930年代、ジュリエットのお墓に手紙が添えてあり

管理人が見つけて返事を書いたのが始まりなんだとか。

 

ジュリエットの秘書は15人ほどで

すべての言語に対応して、必ず返事をくれるそうです。

 

寄せられる手紙は年間約5000通

「ジュリエットからの手紙」が公開された年は

その8倍にも及ぶ約40000通が寄せられたんですって!!!

 

日本からの手紙は少ないそうですが

ジュリエットクラブに手紙を出した日本人の方の

投稿を見つけました。

 

その方は大学3年生の時にモヤモヤした気持ちになり

助けを求めるのに近い気持ちで

ジュリエットに手紙を書いたそうです。

 

その方曰く

 

「自分の考えていることを文章にすると

気持ちの整理がつきます。

お手紙を書くということ自体が

少しの救いになる気がします」

 

そしてそれから3か月後

 

お返事が届きました!!!飛び出すハート

 

その文章は愛に溢れていて、

スーッとその方の中に入ってきたそうです。

 

そして最後には

‘kissies from Verona wth love”と書かれていて

Julietのサインが添えられていました。

 

やはり手紙は心に届きますよね。

 

相手を思いながら、筆を入れたり、書き直したり

 

届いたのかなぁ?

お返事いつ来るのかなぁ?

と、待っている時間

 

それが相手と向き合っている時間であり

普遍のロマンに思えます。

 

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手紙とは

その人が残してあげられる

最高の思い出の品だ。

 

ゲーテ ドイツの詩人

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とっても嬉しいことの一つ

それは友だちから手紙が届くことっだ。

 

アンディ・ルーニー アメリカのジャーナリスト

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Julietに手紙を送りたい方は

以下の住所にどうぞ!

 

【送付先住所】
JULIET CLUBCorso Santa Anastasia 29, 37121 Verona – Italy
クラブディジュリエッタ Vicolo Santa Cecilia 9、37121

ヴェローナ電話番号 + 39 045 533115
Eメール: info@julietclub.com 
P.IVA 02765640236

音譜今日もお読みいただきありがとうございました。 明日もよろしくお願いいたします。音譜