タイ、バンコクのチャイナタウンの近くに

小さなお寺がありました。

 

近所の華僑の方々が時々お参りする程度の

僧侶もいない廃寺同然のお寺でした。

 

1953年に、高速道路の建設が計画され

このお寺を移動させることになったのです。

 

そこで、このお寺に収められていた

赤い素焼きの巨大な仏像を移すために

 

クレーンで念入りに吊り上げ始めました。

 

ところが

吊り上げようとした仏像は

見た目以上に重く落下

 

Oh my God! なんとひび割れが・・・ガーン

 

さらに運が悪いことに

雨まで降りだしてしまったのです。

 

神聖な仏像にこれ以上の損傷が及ぶのを怖れ

その日の作業は中断

 

雨から守るために

仏像には大きな布の覆いが

かぶせられました。

 

寺の管長は仏像の様子を見るために

覆いの下から

仏像を照らしてみました。

 

するとひび割れから

鈍い金色の光が漏れていたのです

 

不思議に思い

さらに表面の赤土をはがしていきました。

 

するとどうでしょう。

仏像はますます輝き始め

 

そしてついに

 

本来の姿を現したのでした。

 

それはなんと

この世の物とは思えない

 

黄金の仏像飛び出すハート

 

それは、もう、驚きですよね。

 

この世紀の発見に

タイ全土がお祭り騒ぎに!!

 

 

何故このようなことに

なったかというと

 

この発見の何百年前も昔

タイがまだシャムと呼ばれていたころ

そこは僧院でした。

 

ある時

ビルマ軍が侵略を企てたことがあったそうです。

 

僧侶たちは大切な仏像を

敵から守るために

 

外側を赤土で塗り固め

素焼きの仏像に見せかけたのでした。

 

残念なことに

僧侶たちはすべてビルマ軍に殺害されてしまったので

 

この秘密を知っている人は

誰もいなくなってしまいました。

 

この仏像は、ほぼ純金で

約700年前に造られたと言われています。

                

高さは3メートル

全重量は5.5トン

 

世界一大きな黄金の仏像として

1991年にギネスブックに認定されました。

 

この黄金の仏像が鎮座しているお寺の名前は

ワット・トライミット

 

今では、タイはもちろん

世界中からの観光客が絶えない寺院になりました。

 

この仏像様、

敵の侵略からは逃れられたものの

 

何百年もの間、本来のお姿を見せることもできず

さぞお辛かったでしょうね。

 

ひびが割れたのは

「私を見つけてください。」

のサインだったのかもしれませんね。

 

でも、それって

私たち人間にも

言えることではないでしょうか。

 

私たちは生まれた時

本当に純真でなんのクスミもなく

 

まさに黄金の仏像のような存在でした。

 

 

でも成長するにつれて

 

トラウマ、思い込み

偏見、必要以上のプライドなど

 

こうして、どんどん、

本来の姿の上に塗り始めていきます。

 

あなたの心と体は

だんだん重くなってきました。

 

だんだん本来のあなたが

見えなくなってきました。

 

ではここで

本来のあなたを取り戻しませんか。

 

あなたの中に

必ず黄金の仏像があります。

 

あなたが気がつかないだけなのかも

しれませんね。

 

あなたの黄金の仏像を覆っているものは

何ですか。

 

昭和の歌、

キャンディーズ「春一番」より

 

♪・・・

♪泣いてばかりいたって 

♪幸せは来ないから

♪重いコート脱いで

♪出かけませんか

♪もうすぐ春ですね

♪恋をしてみませんか

・・・・・♪

 

 

重いコートなんて脱いで

軽やかになりましょう!

 

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絶えずあなたを

何者かに変えようとする

世界の中で

 

自分らしくあり続けること

それが最も素晴らしい

偉業である

 

ラルフ・ワルド・エマーソン アメリカの思想家

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際立つように

生まれついたのに

何故、周りに

合わせようとするの?

 

ドクター・スース アメリカの絵本作家

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音譜今日もお読みいただきありがとうございました。 明日もよろしくお願いいたします。音譜