記憶にある方もいると思いますが「Beautiful Life ~ふたりでいた日々~」
なんとな~く観たくなって借りて来ました。
【腕はあるが人気のない美容師の男性と、難病に侵され車椅子での生活を強いられながらも健気に生きる図書館司書の女性を描いたラブストーリー】
沖島 柊二(おきしま しゅうじ)
「医師一家に生まれるも美容師を志した。有名店に勤め腕もあるのだが客からの人気はない」
「図書館司書。明るく前向きな性格。難病に冒され、10年以上車椅子での生活を送っている」
柊二と杏子・・・不器用な二人が恋をするが、生きている場所が違うとお互いに悩んでしまう。
杏子は本当は素直になりたいのに、私とでは合わないと考え意固地になってしまった時に
「自分の心で恋をした❢だから傷つく事ができた。愛されるだけの付き合いは楽だ」
と、ボランティアスタッフの人に励まされる。
「諦めないで、相手を信じて欲しい」
このドラマは今から16年前のもの。
その頃私は「素敵なドラマ」とだけ思って観ていましたが・・・今はかなり心に響くものでした。
わざと嫌われようとする杏子に対して柊二は、お互いを信じて、ゆっくり色んな事を話し合って生きて行こうと約束をする。
「思っていても言葉が追いついてない」
「寄り添う気持ちがあれば分かり合える」
「どんな人生でも、人は幸せになる力を持っている」
素敵な言葉がたくさん隠されていた事に気が付き、一人感動していました。
「どちらかが諦めたり、投げ出さなければ、結ばれる愛」
「本当の愛とは何でしょうか?本当の愛とは信じること」
ここからは、少し話がずれてしまうかもしれませんが・・・
今、私は癌の手術をして4ヶ月が経ちました。
私には長年大切にしてくれた人がいました。
不器用で、言葉も悪くて、でも、一生懸命に愛してくれた人でした。
二人で過ごしてきた時間はとても幸せでした。
私が昨年2度手術をし、まさかの「癌」になった時から全てが動き始めていました。
術後から襲った痛みと浮腫みは、本当に辛く、私は「生きている意味が分からない」と泣きました。
「生きているだけ有難いと思えよ❢生きたくても生きられない人もいるんだぞ❢」
物凄い勢いで怒鳴られました。
私的には、優しい声をかけてもらえると思っていたので、すごく寂しく感じ、癌の私が我慢しないといけないのか・・・と、かなり落ち込みました。
そして癌の傷痕を見せた数日後・・・
「色々と考えて、失礼だとは思うけれど、友達だと思ってもらえたら、それでいいです」
言葉を失いました。 本当に辛い時に側にいてくれると思って信じていたのに。
弱味を見せると嫌われるのだと思ってしまうほど、自分でもどうしたらいいのか理解に苦しみました。
ここまでの内容を読むと、なんとなく分からないことが多いですよね?
「生きてる意味が分からない」
↓
愛している人が死ぬ事は辛い事なのでそれ以上に言葉が見つからない為に怒鳴ってしまう。
怒鳴ってくれる人がいるだけ幸せなのだという事。
癌になってから支えてくれる人の方が少ないし、あまりいない。
癌になると人は重荷に感じるのは当然。
当事者の悲しみと苦しみと反対に悲しみ苦しんでいる。
これは癌になって亡くなった方をたくさん診て来た看護師さんに教えてもらいました。
だから離れることを選んだのだと思えました。
そして、私も「癌だから」と言う考えでいたことを反省しました。
でも、やっぱり心が改善されることができなくていました。
「癌の私を一人にしたくせに」「癌の私が気を遣う理由が分からない」「癌になりたくてなった訳ではないのに」と、心の中にある憎しみや悲しみを出さないと先に進めないと思い色んな事を紙に書き出しました。
書いて、書いて、納得しようと考え、自分がマイナスに感じた時はひたすら書き出しました。
そして2ヶ月が経ち・・・
「そのままの自分と、そのままの相手を受け入れること」
今月、誕生日を迎えた相手に「素直な心」でお礼を書いて全て終わらせようと決めました。
相手からは連絡はきませんでした。
本当は「言葉」が欲しかったのですが、私の気持ちは伝えることができたので、もうそれで大丈夫です。
まだ気持ちや心は寂しくて震えていますが、行動に移して頑張ると決めていたはず❢
だから色んな所に行って、たくさんの方々と出会いお話をしたのだと改めて心に言い聞かせました。
風の便りによれば、私が癌になった頃から相手には支えてくれた人がいたという事を聞きました。
今は二人で幸せに過ごしているとも聞きました。
なんか私の赤裸々な話を書いてしまいましたが・・・
これが抜けないと私は「再発」してしまう気がして、思わず書いてしまいました。
ドラマのようにはならない現実。
でも、きっと、何処かに本当の愛情を感じて過ごしている人達もいると思います。
私にはできなかった「人を愛すること」
これからの課題として、また人生の大切な部分として勉強しようと思います。