さてさて、だいぶ時間が空きましたが続きです。
前回の、お釜の奈落のような場所は、用意されてる登山道からは多少離れてます。登山道を進む分にはあのような絶壁はございません。
さぁ、やんちゃをせずに、馬の背の登山道を越えて振り返りますと、
北側から見るお釜のこんな素敵な景色が拝めます。
実際に本物見ると、お釜の縁が意外と高い事に驚くでしょう。数十メートルはありそうで、湖に落ちたならば、とてもよじ登れそうにない縁の高さです。
そんなお釜を尻目に、乾いた火星の大地のような今日一番の岩場の坂を「えっちらおっちら」登ります。まだ朝の六時台ですので、ここに来るまでにすれ違った人はまだ先程の一組。
数分間「えっちらおっちら」してますと、見えてくるんです、
熊の十字路に建つ不思議な四角い建物が。
そしてこの岩場を登りきり、とりあえず熊の十字路に到着!
お釜を見下ろしながら、おかめはここらで休憩です。
日も昇り、急な坂道を登ったせいかさすがに暑くなり、ジャンバーを脱ぎました。
残念ながらお釜はまたガスがかかり見えねーや!
そんな時は有る意味クマよけでもある「後ろ向きおかめ」でも眺めてください。
もちろんおかめクマよけと、霧の中でも自分の居場所を教える為の鈴も装備してますよ♪
尾根の強風の中、沸かして来たコーシーを飲み、体をほぐします。
ウメーっ!
一息着けて、先程の建物が気になり一周りしてみました……。
ふむふむ・・・。
コンクリートの壁に、石が組まれています・・・。何とも頑丈そう。
このあと強風にあおられたおかめのお面のゴムが切れ、地面をコロコロと転がり、あわてて追いかけ無事回収するというトラブルがありました。
(お釜におかめのお面が浮いてたら、これからたくさん来る観光客がビックリしてしまいます。)
そんな珍道中も終息し、
改めて建物を横から見るとこんな感じで、壁と屋根のコンクリートの厚さは30㎝はあろうかと言う避難小屋です。
扉が付いてて中にも入れます。
中はカビ臭いものの、毛布や石油ストーブ、予備の石油、アルミマットの敷いてある2段ベッドのようなものにいざと言う時の黒電話。
かなり丈夫そうですね。
さて、この後はこの少し先にある蔵王神社にお参りし、下山致しました。
だいぶ高齢のご夫婦が参拝されてまして、良く登って来れたな~と感心致しました。登山が好きなんだろうな~。
以上進むだけなら片道1時間もかからない初心者コースでしたが、
早朝で人も少なかった為か、遊びながら往復3時間半かけてのんびりトレッキングを楽めました。
出発点の駐車場のレストハウスに戻ったのが10:30位だったかな・・・。
さすがの行楽シーズン。早朝に居たフル装備の登山客と言うより、軽装の観光客でいつの間にかレストハウスには人がたくさん入ってきてました。ガラガラだった駐車場も満杯!!
そんなお釜に興味を持ち、いろいろ調べようと決めた矢先に、何の予兆も無い御嶽山の噴火がございました。犠牲になった方は本当に怖い思いをされたのではないかと思います。
こうして実際に山に登ることで、何が危険で、今回のいたましい事故で何を教訓とし、改善しなければ無いのか・・初心者の私でも身をもって考える事が出来ます。
この日の午後から、避難小屋の点検に、TVの取材班も同行した様子がニュースで流れてました。コンクリートで固められた避難小屋は、最近テレビで報道してた御嶽山の木造避難小屋よりもとてもしっかりした作りでした。
私が現場に行って思ったのは、この中に水と食料もあればもっと役にに立つと思ったのですが、どうやらその通りに改善するそうです・・・・。
すがすがしい秋の空気の中、お年寄りともすれ違いました。帰り道では多くのハイカーとすれ違い、挨拶もしました。
とても綺麗で不思議で魅惑的なお釜の調査報告は以上で終わります。
もっと調査したいのですが、本日もニュースが流れてたのでしばらく様子見かな・・。
さて、ふもとに戻り、遠刈田温泉公衆浴場「神の湯」で入浴。
こうしてお釜づくしで帰りましたとさ・・・・。
終わり。