昔、学生時代に、何故ホセがカルメンを最後刺すのか理解出来ないという人がいて。

理解する為には、海外の習慣や文化がわからなければいけない。と言っていました。

その時は、「なるほど、そうなのかもな。」と思ったのです。


この前のカルメンを見て、その思いは変わりました。


ホセが極限まで追い込まれていくその様子を見れば、日本の文化、外国の文化関係無く、起こりうる事件だ、と、まざまざと思わせてくれたのです。


仕事と、愛する人。

もちろんどちらも大切にしたい。

昔働いていた郷土料理屋さんの大将が、
「仕事と私どっちを愛してるの?っていう言葉があるけれど。
比べられない。
愛する人と生きていく為に。食べていく為にも仕事が必要だから、それを優先せざるを得ない。」

と仰っていました。

もし、
仕事=自分の誇り。存在意義。
であるならば。

そんな時、どんなに愛していても、それを共有出来なければ、別れざるを得ない、というのは日本でもよくある話。



きっと。
それでも自分のものでいて欲しいという独善。それがホセを突き動かすのじゃないかな、と。


そんな事を深く考えさせられるカルメンでした。





前回のブログでは全くスカラ座のカルメンについて触れていなかったので💦
せっかくなので、感想を少し(*^^*)

まずタイトルロールの
エリーナ・ガランチャ!
素晴らしいの一言に尽きます(;_;)
本当に、正統派の美しい声。
今回生で聴くまで、余りの容姿の美しさから、ビジュアル重視の歌手なのでは?と考えていた自分が浅はかでなりません。

不必要な事はせず、決める所はバシリと決める潔さ。
演出もあいまって、強さだけではなく、女性としての繊細さや苦悩の滲み出るカルメンでした。
本当にBrava !


ホセ・クーラ
まず一言。
私は大好きでした‼︎笑

彼は賛否両論わかれるんだろうなぁ…笑
でも、それこそが、彼の魅力であるのだと思います。

カーテンコールではブーとブラボーの大合戦!
最初は胸の内でささやかなブラボーを送ろう。と心に決めていたのですが。
余りのブーの多さに、あんなに素晴らしいホセを歌ったのに…と、悲しいやら悔しいやらで、なんだか頭に血がのぼり、ブラボーを叫びまくってきました 笑✨
なんだか応援したくなる方ですよね!笑✨


男の強さも脆さもみせてくれた、彼の演技力。そして、泣きを入れた声や独特のスタイルは、決して正統派ではないけれど、胸にグッとくるものがあるのは、紛れも無い事実だと思うのです。

私はそんな暴れ馬的なホセ・クーラに、心からのBravoを送りたいです(*^^*)✨



そしてミカエラ…
名前はあえて書きませんが、とても有名な方です。
かなり期待して聴きに行きました(;_;)
それだけにショックは大きく。
年月は、人の声をこんなに変えてしまうのか、と。
いや、年月の問題では無いのです。
絶頂期に出していた、その声をキープする事が、どれほど難しいのか…という事なのだと思います。
この事を肝に銘じて。



私も精進し続けたいと思います!✨




これにめげずに頑張ります!
と昨日書いたものの…
やはり気持ちは落ち込んでいるようです


いつもは観に行く度に夢と希望をくれるスカラ座。
でも今日客席で感じたのは敗北感。


ここには立てなかったという虚しさ。


楽しみにしていたカルメンの最初で既に泣きそうになったのは、誰でもない、自分の心のせいなのです。





でも、中学生の時、バスケットボール部顧問の先生がかけてくれた言葉が、まだ胸に響いています。

余りの練習の厳しさに、誰もが言葉を失っていた時。
身体が疲れきっていても、心だけは負けるものか、と必ず大きな返事を返していました。
そして、誰よりも下手だった私に、





<お前はもっと上手くなれる。>





と、力強く言って下さったのです。





バスケットボールから歌へと変わっても、

あの時恩師がかけて下さった言葉をもう一度、何度でも自分自身にかけたくなるのです。