ある日家で練習していると、
ビーッと呼鈴がなりました。

誰かなー?と思い、

「どちら様ですか?」

と聞くと、

「下でこの家の工事をやっている者ですが、少しお話ししても良いですか?」

との事。

怪しい人かもしれないし、その時は家に一人だったので、怖くてドアを開けずにドア越しに

「どういったご用件でしょうか??」

と言いました。

すると、

「いやぁ、実は下で歌声を聴かせて頂いたのですが、とても素晴らしい歌声で、仕事をしながら聴き惚れてしまいました!本当に素晴らしい!
オペラ歌手の方ですか?」

と言われ、

疑り深い私(笑)は、お世辞を言ってドアを開けさせようとしているのでは…と考えて

その後もドア越しに

「有り難う御座います!今イタリアに歌の勉強で来ているんです。」

等と暫くそんな感じでお話ししていました。


すると、

「話してくれて有り難う!ただ、素晴らしい歌声だって伝えたかっただけなんです。それでは♪」


と去っていきました。

え!

本当にそれだけ?

わざわざ言いに来てくれたんだぁ…♪♪♪

と少し感激。


ちゃんとドアを開けてお話しすれば良かったかなぁ…


とほんの少し後悔と申し訳ない気持ちに…


窓から下を覗くと、そのおじさんらしき人が、本当に工事をしていました。

おじさんと目が合い、

「え!?ひょっとして君が歌っていたのかい??」


と言われ、


「そうですよー」


と言うとびっくりしていました。


その後、下に降りて暑そうだったおじさんにお水をあげたら、凄く喜んでくれました☻


なんだかますます頑張ろう!と思えた日でした♪☻♪