今回私はラウレッタを、

頭の回転の早い、可愛らしい小悪魔的な性格に、

敢えてしていません


私としては、

プッチーニの好きな女性像に限りなく近づけたいなぁ

という思いがあります



あのゴミゴミとした遺産相続の争いの中で咲く、

蓮の花のような、

清純無垢な存在感を示したいのです



そうでなければ、

プッチーニが極めて美しいメロディーの、

あの「私のお父さん」というアリアを

ラウレッタに与えなかったような気がするのです



また、

人間的に決して善人とは言えないジャンニ・スキッキが、

悪巧みをする時に「小鳥に餌をやっておいで」と娘に伝えるのは、




このオペラのこの瞬間だけではなく、


何か問題がある度に、


世の中の暗い部分を

ジャンニが一手に引き受けて、



皮肉の利いた笑いに変え、



ラウレッタには、


小さい頃からずっと

世の中の


綺麗な物だけを見せて


育ててきたんじゃないかな


と感じるんです



そんなラウレッタの純粋さと、


真っ直ぐなリヌッチョが


ひかれあって恋をしたんじゃないかな


って思うんです




(もちろん、これは私の個人的な意見です



21歳といえど、


ある意味鈍感で、


純粋で


素直で、


パパを最高のお父さんだと思っている、


子供のような心を持った女の子が、


私の作りたいラウレッタなんです



オペラで言ったら、

(もちろん全然違う部分もありますが)

イメージ的には、

どちらかというとリゴレットのジルダ的な方向で考えています



ラウレッタはよく、

頭の回転のきく、

それこそセヴィリアの理髪師のロジーナのような性格の

役づくりをされている演出のものをよく見ますが、

何だか、私にはどうしても抵抗があります


ジャンニ・スキッキの娘という事で、

可愛く見えても

実はお父さんとそっくり

みたいな意味で、そのような形にしているのもよくわかるのですが…


もちろんその方向性のラウレッタも、凄く魅力的だとは思うのですが…


きっと私自身が頭の回転が良くない方なので(笑)


そのタイプのラウレッタが

なかなか理解出来ないだけなのかもしれません(笑)




でも、

もちろん小悪魔的なラウレッタが主流な事はわかっていたので、


演出家さんの指示で

どちらでも対応出来るようにしよう

とこっそり覚悟を決めていたのですが(笑)



たきざわ勝彦さんは、

歌い手がどういう役作りをしたいか

という事を尊重して下さる、

本当に素晴らしい演出家さんで、


私の思うラウレッタ像を受け入れて下さり、

C公演はそういう形で進めていく事となりました

本当に嬉しく、有り難い事です



A公演のラウレッタさんとお話させて頂いたら、

A公演はチャキチャキのラウレッタで

面白い感じで役作りされているそうです(笑)



同じジャンニスキッキでも

ABCそれぞれ個性があり、

何回観に行っても楽しめる公演になると思います



でも、出来ればC公演にも来てくださいね(笑)



C公演のキャストさんは、

本当に、メンバー1の個性派ぞろいのチームになりました(笑)


(特にジャンニ・スキッキ役の幸田さんと、シモーネ役の普久原さんが、稽古中面白すぎます(笑)



喜劇オペラだけに、

稽古中も笑いが絶えません(笑)


(あもちろん三部作の中での

ジャンニ・スキッキの位置付けは、

決してただの喜劇とは言えませんが



良いメンバーが揃えば、

良い雰囲気になり、

その良い雰囲気はお客様に伝わって、

良いオペラが出来る



って確信しています



残された時間はあと一ヶ月きりましたが、良い舞台が出来そうです


是非②会場に足をお運びくださいませー



追記 2020年11/20
私は現在、イタリア在住のソプラノとして
生活しております。
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