日本ただいまー☆

実は一ヶ月イタリアミラノに行ってきました

色んな事がありました

その中でも特に思い出深い事はタイトルの通り、

何と!!!

プッチーニのお孫さんに出逢った事です

どのようにお会いしたかというと・・・

プッチーニがこよなく愛したトッレデルラーゴに行った時のことです


(もちろんプッチーニの生まれ故郷ルッカにも行ったのですが・・・
ルッカも本当に素敵な街でしたその時の事はまた今度改めて書きます☆)



トッレデルラーゴのプッチーニミュージアムの前で

「何で開いてないんだろう…日曜でもやってるはずなのになぁ?」と門の前で考えこんでいたら、

ベンチに座っているおばあさんに、

「次は3時からよ」

と言われ、

それでも一回目は何を言ってるのかよくわからず(笑)固まっていると(笑)

もう一度

「次は3時に開くからね」

と言ってくれました

やっと理解し、

「わかりましたご丁寧に有難うございますっ」と話かけに行き、

「とにかくプッチーニを愛していて、このミュージアムに来たくてミラノから来たんです

と声楽の勉強をしていて、日本から一ヶ月間短期で来ている事等の話をしていたら、

おばあさんがこう言いました



「プッチーニは私のおじいさんよ




えっ……


驚きと感動で嬉し涙がぼろぼろと出てきてしまいました


「まぁなんて可愛い子なのかしら」と言って下さって、

つたないイタリア語ながらも話が弾みました

「昔は湖がプッチーニの家(現在のプッチーニミュージアム)のもっと近くにあったのよ」とおっしゃっていました(私のヒアリングが正しければ…(汗))


「プッチーニってどんな人だったんですか」と聞くと、


広場の銅像を指差して、

「あれがプッチーニよ

いやいや、おばあさん…それは見ればわかります…(笑)


聞きたいのはそういう事じゃなくて(笑)


と内心思っていると、


その言葉には続きがありました




「スカラに飾ってあるプッチーニでもなく、ここにいるのが本当のプッチーニよ」



と印象深いお言葉を頂きました

「ここにいるのが本当のプッチーニ」かぁ……



実際にトッレデルラーゴに行くと、確かにそう感じます

湖に囲まれていて、

ルッカとは違うけれど、

自然に囲まれているという共通点や、

暖かい気候や、

プッチーニが愛したというのを納得させられる確かな物を感じます

「こここそがプッチーニここにいるプッチーニがプッチーニの本当の姿

とおっしゃりたかったのでしょう


噛めば噛むほど味が出るというか…(笑)本当に深いお言葉です


それにしても想いって通じる物なんですね


きっと天国にいるプッチーニが、私とお孫さんをひきあわせてくれたんだなぁ

って感じて、凄く幸せな気持ちになりました


そうやっておばあさんと話していると、

スーツでバチっと決めたベンツに乗った男の人二人組が「お迎えにあがりました」と言わんばかりに

うやうやしくおばあさんに話かけるではありませんか

疑っていたわけではないですが、ほんとのほんとにプッチーニのお孫さんなのだと確信っ

お迎えが来ちゃったし、おばあさんとの楽しい会話もこれで終わりかぁ…

寂しいな…と思っていると、


おばあさんが


「お腹空いてない?」と聞いてきました


「空いてますっ」と答えると、


「じゃあ一緒に行きましょう」と高級そうなリストランテへ

嬉しすぎるっっっ。・゜゜(>_<)゜゜・。

そしてレストランでお付きの男の人一人とおばあさんと三人で

フルコースの食事を頂きました
デザート美味しかった

店内にはパバロッティ等の歌い手さん達の写真や、プッチーニのポスターなどがありました

店員さんもおばあさんには敬意のある接客

途中で2個隣の席のおばさんが、

「あの…すみません、一緒に写真をとって頂けませんか」とおばあさんに話かけに来ていました
「良いですよ後でプッチーニミュージアムで撮りましょう」と答えていました

やっぱりこの街の有名人なんだぁと実感


食べ終わり、おばあさんは先に外に出てしまったので、

お付きの人にお金を払おうとすると、

「いりませんよ」と言って下さるじゃありませんか

「えっでも結構な金額なんじゃぁ…」と内心思って戸惑っていると

「お礼はプッチーニさん(おばあさんの事ですもちろん名字はプッチーニ)におっしゃって下さいね

との事


おばあちゃん有難うっっっ。・゜゜(>_<)゜゜・。

(馴れ馴れしい(笑))


そしておばあさんとお付きの人と一緒にプッチーニミュージアムへ

お庭に猫がいて

おばあさんが「ドレッタって言うのよソーニョディドレッタのドレッタよ知ってる

と聞くので「もちろんっ」と答えました


街全部がプッチーニ色満載で、幸せ過ぎます

だってViaの名前もトスカとかトゥーランドットとか三部作とかマダムバタフライとかなんですよっ

なんて素敵な街っ

住みたい(笑)

そしてプッチーニミュージアムの中に入るとプッチーニのデスマスクが置いてありました…



感動………

そしてまた涙が…(笑)


だってずるいんです

ミュージアムの中ではプッチーニの名曲の数々が流れていて、

いやがおうにも気分が盛り上がってしまう…っていう(笑)

泣いているとお付きの人がビックリしながら肩をさすってくれました(笑)

全て見終わって、おばあさんに「有難うございましたっ」と言いにいくと、


「ゆかり、泣かないでね(笑)」と言われ、


ギュッとハグしてくれました

幸せ過ぎるっ。・゜゜(>_<)゜゜・。

そして帰り道、お付きの人に会い「本当に有難うございました」と言うと、

「駅まで送っていくよ」と言ってくれ、

あまりに申し訳なくて、遠慮して断り、道を歩いていると、車でやって来て、

「ゆかり乗って」と言ってくれて、

「ミラノに行くなら乗り換えが大変でしょう」といって、乗り換えなくてすむように、

なんと、遠いヴィアレッジョの駅まで送ってくれました



親切っっっ。・゜゜(>_<)゜゜・。


車の中で、「今日は私にとって最良の日ですっ本当に幸せ有難うございます」と言うと、

「そういうゆかりを見て僕達も幸せになったよそれに、やっぱりプッチーニさんは本当に優しい人だよね」

と言っていました




ヴィアレッジョに着き電車の時間まで海岸に向かって歩きました


とってもいい天気で、海が本当に綺麗でした


その日の幸せ過ぎる出来事を噛み締めながらぼーっと海を眺めました


本当に夢みたいに幸せな1日でした


天国のプッチーニ、幸せな1日を本当に有難う