インプット(記憶)の20世紀 アウトプット(課題解決)の21世紀 | Ploum ploum un deux trois

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先日、こんな事がありました。
掛け算九九を知らないイギリス人に、6×8=?と尋ねたら、えーと、48と、直ぐに答えました。
どうしてそんなに早く計算出来たの?
と尋ねたら、
う〜ん、60から12を引いた。
と。

思い起こせば、小学校の時、家の冷蔵庫に掛け算九九の表が貼ってあり、必死で覚えたっけ。
ろくはしじゅうはち
呪文のように言える。。。
もし間違って
ろくはごじゅうはち
なんて覚えてたら、、、と考えると恐ろしい。。。。

掛け算九九で6×8=48が
出来るのと
考えて出来るのとでは、決定的な違いがあります。
掛け算九九での回答は、知っていればば出来る
考えての回答は、知ってるかどうかは無関係に、自分の持つ情報を駆使し(アウトプット)ます。

日本人が英語で話が出来ない原因は、単語を知らないとか、真面目に英語を勉強しようにも、教え方が下手で嫌いになって挫折したとか、留学してないから、とか、
挙げればいくらでも出てきそうですが、
実は、そもそも話す内容が見つからない。。。がかなりの
割合を占めているように20年以上の指導経験から思います。

日本人の考え方は、知っているか知らないか、が、どうも頭の中でグルグル回っているように見受けられます。
知らないと恥ずかしい。。。
おそらく6×8=48が出来なかったら、
掛け算の意味を知らないと恥じるのではなく、子供の時に掛け算九九を覚えていない事を恥じたり、または、バカにするのではないでしょうか。
もし、掛け算九九を子供の時に覚えていなかった事をバカにするのなら、バカにするポイントが少しずれている人ではないかと思います。その人は、きっと、こんな風に教えようとするのではないでしょうか。
「ろくはしじゅうはち でしょ!」

数字じゃなくて、平仮名で教えそうです。

とても残念ですが、いろいろこじつけたり、必死の思いの丸暗記は、そのものの意味を無視して身に付けられる、スーパー学習法というか恐怖の学習法のというか、、、課題解決へと導く考え方を身に付ける事には繋がらないようです。

日本人が英語が話せないのは、英語で話しかけられると、自動的に、知ってる事、つまり、記憶ある事を一生懸命探す作業に入る事が大きな原因の一つです。
話しかけられた時、知らない単語が出て来たらどうするか。。。
それは、、、
出血大サービスです、お教えしましょう。

聞き返せばいいんです!

エクスキューズミー
うぇしゅだいぺいふぉだびぅ?

と、レストランで、突然外国人に尋ねられたら、
うぇしゅだ????
と、聞こえたままを聞き返せば、その人は、きっとこう言うでしょう。それもゆっくりと。
where should I pay?

ぺいは、かなり有名なカタカナ日本語にもなってます。きっと、レジを指差すなりなんなりして、この外国人の問題解決の手助けをしてあげる事でしょう。

さて、ここで、この日本人は、英語を話していないのでしょうか?
いいえ、立派な英語をこの人は話しました。
うぇあしゅだ
Where should I
これは、もう初心者の域を超えた英語です。
「私はどこで〜したらいいのでしょう?」という英語の雛形です。

ここからは、実践です。
Where should I swim?
Pool.
Where should I drink coffee?
Cafe.
Where should I buy?
Shop.
面白いのでクイズ形式で遊んでみてください。動詞が分からなければ、ググってください。

掛け算九九を覚えるよりずっと楽です。その上、日本で困った外国人を救うという人助けまで出来ます。

21世紀の英語は、こんなアウトプット、つまり、課題解決型の英語へ入りました。
ひたすら覚えるなんて不効率な学習は傍らに置いておいて、知らない、分からないと不機嫌にならなくとも、しっかるアウトプットして行く英語学習法を実行しましょう。

効率が良いという意味:
上手く働いて(作業して)、良い結果をだすこと

効率が悪いとは、働いても結果が出ない働方をすること