カタカナのかっこいい日本語 | Ploum ploum un deux trois

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よく日本語に使われる外国語で英語の意味とずれているので、話している途中、カタカナが出てくると、一瞬、思考が止まります。
 
最近、質問された「プールする」ですが、これは、日本語だと、「ためる」っていう意味だと思っていますと。
英語では、まず、
名詞のpoolは、水がいっぱい入っていてそこで泳ぐプール、ビリヤードみたいなゲームのプール。
そして、動詞では、「共有する」という意味です。
例えば、car poolは、相乗りする事です。例えば、会社の駐車場が修理工事のため、社員に、car poolして通勤して欲しいと通達がありました、などのように使います。Longman, Collinsの辞書でpoolを調べてみましたが、「ためる」と言う意味はありませんでした。pool fund「お金をプールする」は、一つの目的で、色んな人が投資することを言います。年金なんかがそうです。
 
あと、「マニュフェスト」も使いません。英語では、policyを使います。ドナルドトランプ大統領のホームページにも、policyが沢山掲載されています。人生のほとんどをヨーロッパとアメリカで過ごし大学、大学院を卒業し、仕事をしてきたビジネスマンの友人が、数十年ぶりに日本に拠点を戻し帰国してきたのですが、私に尋ねてきました。「なおちゃん、マニュフェストって何?」と。policyだと言ったら、「そうなんや~。もう少し英語を勉強してください、って言われてん~。」と言っていました。
私は、「マニュフェスト」より「政策」と言った方がよっぽど意味がよく分るのではないかといつも思います。
カタカナを使うなら、思いっきり日本語の方がすごく効果的ではないかと思います。
 
例えば、「でぃする」なんかは、完璧!と感心しきりです。disの語源は、downです。ですから、disappointedは、がっかりするなど、disが付いている単語は否定的な意味です。つまり、でぃするは、完璧にdisを言い表しています。若い人がいかに自然に英語を見聞きしているのか、この「でぃする」を聞いたとき、日本人の英語との出会い方の変化を感じました。「けなされた」とか「ひどいこといわれた」とか「悪口を言われた」は、でぃするで、完璧です!
「スルーする」を言い始めた年代は、少し高い年齢層になりますが、こちらは、全くデタラメです。なぜなら、throughは、「大変な状況、時を経験する」という意味で、「無視する」「経験しない」いう「スルーする」と正反対の意味です。
 
カタカナは英語ではありません。外来語です。
コーヒーは、英語ではありません。通じませんから、「コーヒー」と発音したのでは。コフィーと言います。
 
こんな風にカタカナで表記される外来語を使う時は、英語などの外国語ではなく日本語を使っていると意識することが、外国語の学習の効率化の要素のひとつではないかと思います。