團菊祭五月大歌舞伎 | Ploum ploum un deux trois

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夜の歌舞伎座

團菊祭五月大歌舞伎に行って来ました。
歌舞伎は、ブロードウェイのミュージカルも真っ青の、世界に誇る見事な日本のミュージカルだなぁと思います。

忘れないうちに。。。
3部構成ですが、第一幕では、襲名披露もあり、豪華絢爛でした。
第二幕、これが涙涙の感動。
「伽羅先代萩」
実の母は若君 鶴千代の乳人である千松は、見るからに低い位と感じさせる出で立ちで、若君 鶴千代と並んで登場。母である政岡は、実の息子 千松を何時なんどきも、若君の鶴千代を命懸けでお守りするように育てています。
素直で優秀な幼い千松は、どんなにひもじい時も泣き言を言いません。母に誉められる事が何よりも千松のご褒美。
若君鶴千代の命はいつも誰か謀反者に狙われており、毒を盛られたお膳かもしれぬ三度の食事もまともには食べられません。いつも御腹を空かせひもじい千松と鶴千代。
そんなある日、命を守るため、病で引きこもりだと公表されている鶴千代の元に、お見舞いのお菓子の箱を栄御前が届けます。
毒盛りであることは、周知のようなもの。政岡は、栄御前の御前で毒盛りのお菓子だとも言えず、さあ、困った政岡。さあ、さあ、さあ、困った。。。
そこに、あどけない声で、「何と美味しそうなお菓子なんだー」と言いながら、覚悟を決めた幼い千松が登場。
千松は、無作法に座敷に舞い込み、むしゃむしゃと箱のお菓子を食べ、「あー美味しいー」と言いながら、鶴千代が食べられないよう、残りのお菓子も蹴散らしました。
そして、
「あー、あー、あー」
と、それは、それは、可愛い、高い、幼い、透き通った声をあげ、うめき始めました。
そこに、毒盛りがばれてはならぬと、栄御前の忠実な臣下 やしお がすっと立ち上がり、「無礼者めー、と千松を刃で一刺し。
「あー、あー」
と千松。
止めを刺さず、刃でえぐる やしお。
「あー」
と千松。
やしおが、刃でえぐる度に、
「あー」
と千松。
苦しみの果てに息絶えた千松。
見事に、若君を命懸けで守った千松。
そして、我が子を見事な臣下を育てた、我が子を目の前で殺められた政岡。
客人が皆帰り、一人になり、はっと母親に戻り嘆き苦しみうめく政岡。
。。。

とまあ、こんな筋書きで、まだまだ続くのですが、悲しみ怒りもどかしさを表す立ち回りに、観客が湧きました。

海老蔵さんも登場するのですが、こちらまではっとさせられる迫真のにらみ。スター海老蔵さんキラキラキラキラ

感動しましたラブラブ!ラブラブ!ラブラブ!ラブラブ!ラブラブ!

そして、幕間に楽しみなのがお食事おねがい
歌舞伎座の中の花篭というレストランで、こちらを頂きました。
ワイワイメンバーで来ているので、食べてるんだけど、おしゃべりもしてるから、あっという間に第三幕の時間に。

役者さん、演奏、謡、舞台のセット、どれもこれも感動でした。
4時間という長丁場にもかかわらず、すぐに終演でした。気の置けない友人達と夢のような時間を過ごしました。