マナー | Ploum ploum un deux trois

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しょっちゅう言っているので、私の回りの人は聞きあきたかもしれないのですが、
私はデパートなどで、自分の開けたドアをスーっと人が何も言わず通る度に、広島~マナーはどうした~?と思ってしまいます。
マナーと身だしなみは、とても似ていると思います。

身形で例えて言うと、身だしなみとおしゃれの違いは、
おしゃれは自分のため、身だしなみは他人のためにするものだと言う事ですが、
マナーは、身形で言うところの身だしなみに相当すると思います。身だしなみが汚いと誰だって不快感を人に与えてしまいます。マナーも、悪い人は、人に不快感を与えてしまいます。
人の開けたドアをついうっかり通ってしまったのなら、「すみません。」と言えば丸くおさまります。英語だと、ついうっかりなら、"Oh, excuse me."とohが入りますが、
いっそのこと、マナーという外来語を止めて(ちなみに、英語ではmannersと言います。manerは方法、やり方という意味です。)、「お行儀」と言ってはどうかと思います。
お行儀が悪い、の方が、マナーが悪い、よりよーく意味が分かると思います。

ところで、20数年前、ある芸能人の女性の方にすごい!と感動しました。もう、私が客室乗務員を止めて20年も経つので時効ではないかと思うので、その方の話です。

ファーストクラスに、その女性芸能人が乗られていたのですが、「すみません。」「有難うございます。」を何かにつけて言われるので、私は恐縮しまくってました。
飛行機は、成田空港に到着し、お客様は皆様、降りられました。
そして、空港でまたその女性芸能人にお会いしました。私は、見ないようにしなきゃ、きっと色んな人に見られてお疲れなんだろうから、と思っていました。ところが、その女性芸能人は、ご自分から、私にニコッとされて、「どうも有難うございました。」と言われたのです。もう、感激してしまいました。
その女性芸能人は、松田聖子さんです。
あの笑顔とお声とあの時の感動が忘れられずにいます。

話はもどって、お行儀ですが、もし、お行儀を実行する人が増えると、更に、もっともっとお行儀の良い人が増えると思います。何故ならば、お行儀良くされると、物凄く嬉しいからです。嬉しくされると、きっと、恥ずかしがらずに、人に自分がされて嬉しかったお行儀良い事を出来るのではないかと思います。

「すみません。」「有難うございます。」は、いつでもどこでも言うはずの言葉ではないかと思います。日本人は「お陰さまで。」という深い感謝の心を持っているのにも関わらず、具体的なささいな事に対して、その感謝の気持ちを表すmanner方法が乏しいのではないかと思います。
「すみません。」「有難うございます。」を言葉で言うという手間こそが、さもない日々でのお行儀ではないかと思います。