文脈から表現を覚えよう!14 [lost in translation] | Ploum ploum un deux trois

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*The Asahi Shimbun Asahi Japan Watch様より、使用承諾を得て投稿しております。

May 15, 2013

By MARIKO NAKAMURA/ Staff Writer

Best-selling author Haruki Murakami's latest novel is already a blockbuster in Japan. Once it is translated in English, it is bound to take the world by storm.


The Asahi Shimbun AJW


村上春樹さんの最新作『色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年』が大ヒットしていますが、

それが英語に翻訳されるそうです。

そして、見出しにあるように、翻訳されても、何もlost in translation しないのだそうです。

村上春樹さんの作品を翻訳する事を考えると、絶対lost in translationしてしまうに決まってると思ってしまいます。なんだか、とっても翻訳が難しそうだからです。

なぜなら、ビミョーな意味って含まれているではないですか、色んな言葉に。

この記事の本文では、翻訳されているアリゾナ大学の教授のガブリエル先生は、こんな苦悩を挙げていらしゃいます。

登場人物で、田崎の近しい人たちの家族の名前が色がついた名前で、例えば、「赤松さん」という具合に「赤」が入っている。

これをRed Pineさんと訳したら名前としておかしいし、Akamatsuさんとしたら、色が分らないし、

う~ん、一体、どのように翻訳されるのでしょうね。

とても楽しみです。


さて、lost in translation ですが、translation(翻訳)でlost(失われる)のは、どんな事だと思いますか?

ニュアンスとか、言わんとすることとか、そういう事が翻訳により、消えてしまう事が多くあります。


lost in translationとは、そのようなニュアンスや言わんとすること、その良さが翻訳により失われる、という意味です。


スペースアルク英辞郎 からこんな例文を引っ張ってきました。参考にされてみてください。


  • Tarantino's Pulp Fiction was brilliant mostly because of the dialect which I fear may be lost in any translation or subtitling.
    タランティーノの「パルプ・フィクション」は、方言が最大の魅力ですが、翻訳や字幕では、その良さが失われているのではないかと残念です。◆【出典】Hiragana Times, 1997年9月号◆【出版社】株式会社ヤック企画 全文表