テントを背負って尾瀬2山を行く①:【1日目】御池ー燧ヶ岳ーナデっ窪ー見晴キャンプ場 | 海と山、時々きもの

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ダイビング記録+きもの試行錯誤の覚書。…だったはずなのに最近は山歩きの記録簿と化しつつある。
23年秋から山のない国に滞在中のため山歩き頻度は低下中。

4連休はどこの山に行こう、と色んなレコをわくわく眺めていたら、2日目に休日出勤が入って会社に対して殺意が沸いた。
どうしてもその日そこに行かなきゃいけない仕事ならわかるんだけど、絶対必要ない昭和のお茶くみみたいな仕事のためになんで貴重な休日を犠牲にしないといけないんでしたっけ。。。しかも振替休日もなしという。

まぁいいや。

どうしようもないので、会社はATM、会社はATM。。。と唱えながら日曜の夜に出るアルペン号を検索。

テント泊で1泊2日で行けるところ。。。ほんとは鹿島槍ー五竜ー唐松に行きたかったけど、これは2泊3日は必要なので有休が必要。
そして仮に有休がとれたとしても今年はコロナでテント場の人数制限してることもあって、1泊目取れても2泊目が空いてなかったりといろいろときつい。
難しいな。。。

迷った末に決めたのが、尾瀬行。

燧ヶ岳ってそういえば登ったことない。
1泊目御池から燧ヶ岳に登り、見晴でテント泊し、翌日に尾瀬ヶ原を突っ切って至仏山に登る。というプラン。
草紅葉には少し早いかもしれないけど、湿原を歩くのは大好きだし、これはなんだかとても良い気がする。

見晴キャンプ場は今年も先着順受付ということだったけど、念のため管理する燧小屋に電話で確認。東京都からの宿泊者もOKとのこと。

アルペン号は5時15分にはつくから、6時前には出発できるだろう。
地図では御池から俎グラまでYAMAPのアプリでのコースタイムは3時間。
柴安グラまで20分。そこから見晴新道で降りるのが一番早いけど、この「見晴新道」、いろんなレコみると、結構難路というか悪路というか、「これは下りで使うべきではない」と書いてるレコが多い。

とすると柴安グラから俎グラまで引き返してナデッ窪か長英新道で降りるしかない。
しかしさすがに長英新道は遠回り過ぎる。。。ここはナデっ窪にしよう。

参照にしたレコではナデっ窪は特段悪路とのコメントもなかったしな。
と決めた。


見晴新道だったら柴安グラから2時間30分で行けるところを、ナデっ窪にすると柴安から俎まで引き返す時間も含めて1時間強余計にかかる。
まぁそれでも1時台にテン場につけばスペースは100張あるんだから、なんとかなるだろう。。。

。。。といろいろ考えたつもりで、この時私は重要なことを2点忘れていた&確認し忘れてた。

1つ目は、YAMAPのアプリの地図(無料でダウンロードできる方)のコースタイムは、私にはだいぶきついということ。
(山と高原地図はそんなことない)。

もう1つはナデっ窪がどんな道かということを複数のレコや山と高原地図で詳しく調べておかなかったこと。
登りの御池からのコースは複数のレコを見たけど、登りで頭がいっぱい過ぎて、自分では割と得意だと思ってる下りについては最初に見たレコで特にナデっ窪の下りについてコメントなかったからそのままスルーしてしまった。

このせいで後からだいぶ痛い思いをすることになった。

が、朝5時に御池ロッジ前に降りたったと時点ではそんなことは知る由もなく、うきうきしながら身支度を整えていた。
御池ロッジ。


今年は休業しているはずだけどトイレはきちんと管理されていた。
しかも驚いたことに、ウォシュレットついてた。

座ったとたん温かかった。。。尾瀬すごい。。。さすが尾瀬。。。

御池コースへの入り口は、御池ロッジから対岸(?)の駐車場内を突っ切ってその奥にある。
5時半過ぎ、スタート。


分岐を過ぎて山道に入っていく。
岩がごろごろしているところもあれば、


階段が整備されているところもあり、

 

尾瀬らしく木道がある箇所もある。


展望はないけど、それもまた幻想的で良い。


今日の天気予報みて展望はそもそも諦めているし。。。
それに湿原ってなんでこんなに霧が似合うんだろう。
普通の樹林帯や岩稜帯で霧がかっていると不安が増すだけなんだけど、湿原と霧って落ち着く。不思議だ。

50分ほどで広沢田代着。


テン泊装備だし勿論バスの中では寝られず寝不足気味なんだけど、割といいペースな気がする。
先日の黒戸尾根での反省を踏まえ、今日はストック持参で最初からフル活用しているおかげだろうか。

やっぱり天気の悪い湿原素敵。。。


この木道の両脇に生えている稲?、みたいな草がすごくきれいな色だったんだけど、写真が下手過ぎて100分の1も表現できていない。。。


広沢田代を過ぎると再び山道に入る。
少し秋っぽい。


そしてまだまだ。。。


4号目、の表示に心折れそうになるも、この辺りから少しガスがとれて、恐らくさっき横切ってきた広沢田代が見えるようになってテンションがあがった。


あ、なんか天気よくなってる。


そして再び木道出現&湿原の気配。。。


あのはるか向こうに見えるのが燧ヶ岳だろうか、と一瞬気が遠くなりかけたけど、湿原&木道の美しさで心落ち着かせる。


ああ、いいなぁ。。。


素敵すぎじゃなかろうか。


 

この辺りがこの日の中で一番天気が良かったように思う。

 


ここを過ぎると笹の道に入り、


さらに岩礫帯をぜーはーと登る。


この沢のようなところは、下りは道を間違えやすそうな印象。

登り切ると再び笹。
この辺りから再び視界がなくなる。


うーん奇跡でも起きない限り何も見えなさそう。。。


頂上が近い。もうぜーはー言ってるけど、まだ今日は頑張れる。


あ、なんか頂上っぽいなーという所が見え、


岩ごろごろ地帯を登り切ったら、

 

俎グラー!!




出発から3時間弱。


今日は調子よかったのか、ストックのおかげか、一応テン泊装備でもコースタイムで到着できた。
よかった。。。黒戸尾根で失われた自信が少しだけ戻った。。。
。。。と、この後すぐに自信を再喪失することになることも知らず、この時の私は喜んでいた。

視界がないのも気にならない。

 

湿原満喫できたし、これからも満喫するし、明日は晴れ確定っぽいし。
頂上からの天望は至仏山から楽しもう。

柴安グラまで行くと往復1時間弱かかりそうなので少し迷ったけど、せっかくなので行こうかな、と、少し休憩した後に柴安グラまでの道を降りる。
こんな山のてっぺんなのに木道があって驚いた。


そして結構なアップダウンに渋滞が加わって、思ったより時間を食うことに焦りつつ、柴安グラ到着。
こちらが頂上なのか。確かに地図でみるとこちらのほうが10m高い。


霧雨がぱらついてきたこともあって、5分程で休憩を切り上げ、ザックにカバーをかぶせ、ソフトシェルを被って俎グラまで引き返す。
いよいよ、ナデっ窪に突入。


・・・そしてこの後3時間弱、写真1枚もなし。

1枚も撮る余裕がなかった。

大きな岩+ところどころにたぶん蛇紋岩+雨で、滑る滑る。
3回くらい滑ってこけた。

小さめの岩ならまだいいんだけど、結構全身を使って降りる感じのところが多くて、こんなところで滑って打ちどころ悪かったらかなりの怪我すると思う。

え?これ普通に降りていい道なの?私間違った?でもレコでは普通にここを降りてて特段コメントなかったし。。。とひやひやしつつ慎重に。

登ってくる人とはたまにすれ違うけど、降りる人は私以外に1人もみえないのでますます不安になる。

しかし今更引き返す勇気(というか元気)もないし、引き返したとして、降りるのは見晴新道という悪路と、長英新道(どんな道か確認してないしだいぶ遠回り)の2択だけ。

滑らないように、慎重に慎重にストックを突きつつ、場所によってはストックを離して手足を突っ張って降りたり、一歩一歩着実に下っていくのでものすごく神経を使って疲れた。

YAMAPのアプリを何度も取り出して全く麓に着かないことに何度も絶望し、人とすれ違う度に「この道って麓までこんな感じですか?」と尋ね「そうですよ」という回答に無駄に絶望を増幅させながら、下っていくこと2時間。
ようやく尾瀬沼と思しき湖面が見えてちょっと元気が回復した。


まぁここからがさらに長かったんだけど。。。

 

足が痛くてぶるぶるする。

しかも頑張って降りてるのに、コースタイムの1時間45分はとっくに過ぎてるのに全然つかない。

後半、もう、「痛い」と「つらい」しか考えられなかった。
 

ついに木道の出口が見えたときには歓喜した。


何度も滑って転んだけど、大きな怪我無く無事に帰してくださって尾瀬の神様有難うございます。。


YAMAPのアプリだと下りは1時間45分だけど、結局2時間40分くらいかかった。
ナデっ窪。。。おそるべし。もう絶対下らない。。。。
私は癒しの御池コース往復でいいです。。。

沼尻休憩所でトイレ休憩しようと思っていたけど、なんと、この沼尻休憩所+トイレは今季休業の様子。
トイレの梯子は取り外されていた。


これは結構痛い誤算。。。。
泊る場所の確認はしたけど、途中のトイレポイントの営業は確認しなかった。。。

というわけでほんとは沼尻でトイレ行って甘いお茶の一杯でも沸かして飲もうかと思ってたけど、スルー。

山と高原地図を取り出して時間を確認する。ここから見晴キャンプ場まで2時間。トイレは結構クライシスな感じだし、休憩している暇はない。。。

さっさと出発しようと地図をたたむ前にふと、今下ってきたナデっ窪を確認しよう。。。と思ってみてみたら、

「登り利用が望ましい」

の文字。

。。。YAMAPのアプリ地図だけじゃなくて山と高原地図も最初に見とくべきだったな。

まぁ見ていたとしても、長英新道は遠回り過ぎて選択しなかったかもしれないけど。。。

反省しつつ出発。

 

黒戸尾根から降りた時も思ったけど、道が平坦って素晴らしいよね。


川の音にも癒される。。。

 

誰もいない湿原も良い。。。


そしてもう足がくがくなのでちょっとの登りもつらい。。。もう1㎝も登りたくない。。。


大したことない登りにもひいひい言いつつ、


沢の音に癒されつつ、



小さな秋の気配を見つけつつ、


ようやく見晴が見えたときにはホッとし過ぎて五体投地の心地。


見張キャンプ場には初めてきたけど、山の鼻と同じくらい山小屋が集まってる。


ただしそのうち半分くらいは今期休業しているように見えた。


キャンプ場を管理している燧小屋でお金を払って札をもらう。


テントの1泊代は驚きの800円だった。
安い。。。安すぎる。。。

ひうち小屋から少しいくとキャンプ場。


着いたのは2時前だけど、結構な混みっぷりだった。


午後から雨予報だったけど幸いにも雨には降られず、さっさとテント立てた後は休憩所のベンチでお湯を沸かしてお茶タイムを楽しんだ。
朝夜はすごく冷え込んだけど、日が高いうちはテントの中はまだ結構暑いので、こういう休憩所があるととてもありがたい。

休憩所のベンチもたくさんあるし、水場やすんごいきれいな水洗トイレもあるし、見晴キャンプ場、良かったなぁ。。。
全身筋肉痛といっても過言ではないくらい疲れていたので、明日のルートを山と高原地図で3回くらい確認した後、19時前にはすこん、と寝てしまった。