小綺麗なオフィスに書類を届けに行った。
受付で待っていると、ガソリンスタンドのつなぎを来た人が
「灯油をお持ちしました」と、受付の人に声をかけた。
そして、オフィスの目の前で並べられたポリタンクに給油をしていた。
そんな様子を眺めていたら、昔の家の勝手口を思い出した。
かつて、ほとんどの家に勝手口があった。
サザエさんでいえば、三河屋のサブちゃんが注文を聞きに来たり、
注文の品を届けに来るのは「勝手口」なのであって「玄関」ではなかった。
団地やマンションの普及が、日本の家から勝手口という思想をなくしたのではないかと、僕は思っている。
そういえば、床の間や客間なども勝手口と同じ運命かもしれない。
服装全体がカジュアル化しているように、家の造り(思想)もカジュアル化する方向に進んでいるのだろうか。