取り立てて面白い学生生活をすごしたわけではない。
普通の高校に行って、普通に授業を受けて、普通に部活をやっていた。
正直にいえば、もっと違ったやり方もあったと思わないこともない。
今年、忌野清志郎が亡くなった。
追悼番組で懐かしい映像を見て、何がきっかけで彼の曲を聞くようになったのか、ぼんやりと思い出してみた。
僕自身はそれほど個性的な高校生ではなかったが、周りにはいろんな奴がいた。
重いだろうに腰に鎖を巻き、ハードケースに入れたエレキギターを担いでいたロックな奴、変な髪形でYMOの素晴らしさを力説するテクノな奴、 フォークギターを抱え、さだまさしの曲ばかり歌っていた奴、などなど。
言ってみれば音楽に関してノンポリだった僕は、そんな奴らに囲まれて雑多な音楽を聴いてきた。
多分そんな中でRCサクセションにも出会ったのだ。
曲としては「世間知らず」や「JUMP」なんかが好きだけど、印象深いのは、スローバラード。
「!<アイ・オー>」 という映画で使われたときのこと。
ほとんど口をきかない不器用な男(大槻ケンヂ)が、好きになった女性(岡部まり)の前で、彼女が好きだというこの曲をぎこちなく歌った。
「き・・のうは・・くるまの中で・・」
そのシーンを見て、僕は切なくて涙が溢れてきた。でも、近くにいたカップルなどからは笑い声が起きていた。
監督がどのような意図でこのシーンを作ったかは定かではない。
ただ、僕はその笑い声を聞きながら「好きな人に思いを伝える術を知らない人」っていうのは、そうではない人たちから見るとおかしな存在なんだと 知った。
でも僕は、いつまでも人に気持を伝えるのに慣れない人でいたいとも思った。
清志郎さんのしゃべり方は独特で、いつも照れくさそうに話しているみたいだった。
そして、思いを伝える一番の術が音楽だったんじゃないかな、とも思った。
器用に生きられる人には分かってもらえないかもしれないけど。
人に思いを伝えるって大変なことなんだよ。
精一杯頑張らないと出来ないことなんだよ。
普通の高校に行って、普通に授業を受けて、普通に部活をやっていた。
正直にいえば、もっと違ったやり方もあったと思わないこともない。
今年、忌野清志郎が亡くなった。
追悼番組で懐かしい映像を見て、何がきっかけで彼の曲を聞くようになったのか、ぼんやりと思い出してみた。
僕自身はそれほど個性的な高校生ではなかったが、周りにはいろんな奴がいた。
重いだろうに腰に鎖を巻き、ハードケースに入れたエレキギターを担いでいたロックな奴、変な髪形でYMOの素晴らしさを力説するテクノな奴、 フォークギターを抱え、さだまさしの曲ばかり歌っていた奴、などなど。
言ってみれば音楽に関してノンポリだった僕は、そんな奴らに囲まれて雑多な音楽を聴いてきた。
多分そんな中でRCサクセションにも出会ったのだ。
曲としては「世間知らず」や「JUMP」なんかが好きだけど、印象深いのは、スローバラード。
「!<アイ・オー>」 という映画で使われたときのこと。
ほとんど口をきかない不器用な男(大槻ケンヂ)が、好きになった女性(岡部まり)の前で、彼女が好きだというこの曲をぎこちなく歌った。
「き・・のうは・・くるまの中で・・」
そのシーンを見て、僕は切なくて涙が溢れてきた。でも、近くにいたカップルなどからは笑い声が起きていた。
監督がどのような意図でこのシーンを作ったかは定かではない。
ただ、僕はその笑い声を聞きながら「好きな人に思いを伝える術を知らない人」っていうのは、そうではない人たちから見るとおかしな存在なんだと 知った。
でも僕は、いつまでも人に気持を伝えるのに慣れない人でいたいとも思った。
清志郎さんのしゃべり方は独特で、いつも照れくさそうに話しているみたいだった。
そして、思いを伝える一番の術が音楽だったんじゃないかな、とも思った。
器用に生きられる人には分かってもらえないかもしれないけど。
人に思いを伝えるって大変なことなんだよ。
精一杯頑張らないと出来ないことなんだよ。