津軽・褪せゆく信仰の阿闍羅山と絶景の鶴の舞橋(観光篇) | 単独行者の山行録

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歩いた山々の記憶を詳らかに。
山行中心の備忘録。

阿闍羅山に登って大鰐温泉駅の日帰り温泉でゆっくり過ごした後に向かうは鶴の舞橋。
当初は青森の市場で有名なのっけ丼を堪能するつもりだったが値上げ以降お得感が全く無い感じだったので、急遽温泉+鶴の舞橋に計画を変更した次第だ。
これが意外に遠くて、鶴の舞橋が所在するのは弘前から五所川原に向かう途中の鶴田町。
しかも、一大有名地にも関わらず路線バスは廃止されて久しくタクシーの利用が必要とのことだ。
先ずは大鰐温泉駅から弘前駅へ。
電車のダイヤは絶望的だったので、代わりに弘前と碇ヶ関を結ぶ路線バスに乗って弘前駅へと向かった。
タイムスケジュールはかなりシビアで、弘前駅での五能線への乗り換え時間はたったの10分。
そしてその先も····。
まるで綱渡りのような時間管理が求められるのだ。
幸いにもバスはほぼ定時に弘前駅に着いた。
が、五能線へ乗り換えの筈がこの時間鈍行がないのでフリーパス(または乗車券)の他に特急リゾートしらかみの特急券を購入する必要があることが判明。
窓口での手続きに時間を要し、発車2分前のギリギリの乗車だった。
リゾートしらかみの大きな車窓から望む岩木山はガスも大分晴れ山容もくっきり。
こんな陽気に登りたかったなぁ。
15:02陸奥鶴田駅に到着し、乗ってきたリゾートしらかみを見送る。
駅から鶴の舞橋までの道程は片道6kmなので歩けない距離では無いものの2時間後の電車に間に合わなければならないので、往路はタクシーを利用。
タクシーで富士見湖パークの駐車場に到着して直ぐに鶴の舞橋が見えてきた。
昔、JRのCMを見た時から行ってみたいと思っていたんだよねぇ。
人気の観光地だけあり大型の観光バスが多数駐車し、かなりの人出だった。
津軽富士見湖の別名を持つ廻堰大溜池の人造湖。
人の手で造られたとは思えないほど雄大で自然に溶け込んでいる。
彼方には南北八甲田連峰。
観光客が行き交う鶴の舞橋と岩木山。
北側のこちら側から望む岩木山は均等のとれた綺麗な三角形。
他の山にも言えることだけど、見る方角によって印象が変わるのが面白い。
八甲田山と岩木山。
青森県の二つの名山を一望。

岩木山と鶴の舞橋
この景色が見たかったんだよなぁ。
僅かな滞在時間で名残惜しいけど、1時間後の電車に間に合わせるため陸奥鶴田駅へと歩こう。
駅へと向かう間にも様々なシチュエーションの岩木山や文化的価値がありそうな木造校舎、津軽平野の広大さを実感できるような景色があって全く退屈することは無かった。
やっぱり未知の土地の散歩は面白い。
津軽富士見湖と岩木山
レトロな木造構築の校舎
昭和の時代にタイムスリップしたかのよう。
趣があっていいねぇ。
果てまで広がる田園風景。
晩年はこういう長閑なところで暮らしたいなぁ。(雪かきとか大変そうだけど)
僅かに田圃に映る逆さ岩木山
広大な平野にどっしりと佇む重厚で端正な山容の岩木山。
その威風堂々とした山容は津軽富士の別名の通り富士を冠するに相応しい。
全国にご当地富士は数あれど、岩木山ほどしっくりくる山は他に無いんじゃないかな。
見事なまでに真っ直ぐで果てしない。
こういった何気ない風景も私にとっては目新しい。
黒猫と戯れる。
すばしっこくて上手く撮れない(笑)
岩木川と岩木山
16:35予定より少々早く陸奥鶴田駅に到着。
弘前駅に戻った後はネカフェを目指す傍ら住宅地が広がる城東口方面を散策。
mont-bellやさくら野百貨店という大きな商業施設があったり、華やかな西側とは対照的にローカルな感じがとても面白かった。
ネカフェで歯を磨いたりシャワーを浴びたりして時間を消化したあと夜行バスで帰途に就いた・・・のだが、岩手県を走行中に事件が発生。
バス車内で陶酔客がゲロって緊急搬送のため岩手山SAで1時間足止め。(3列シートとは言え近くの乗客が不憫だった···)
何とも後味の悪い旅の終わり方だった(笑)

5月31日 32,287歩
大鰐温泉駅8:07→一番休みの鳥居8:43→青森ワイナリーホテル9:27→阿闍羅山9:57→12:10鰐come13:35→14:18弘前駅14:30→陸奥鶴田駅15:02→鶴の舞橋15:16→16:35陸奥鶴田駅16:53→弘前駅17:38