11月28日、九州遠征2日目。
この日は薩摩半島の南端に位置する開聞岳に登るため、5時前の電車に乗車。
市街地を抜けると辺りは当に漆黒の闇といった様相で、時々灯りがポツンポツンと見える程度の異世界に迷い込んだかのよう。
山川駅で1両編成のレトロな列車に乗り換える際に闇夜を裂くように続々と車がやって来ては制服姿の学生たちが降りてきて、私と同じ列車に並んだ。
乗り換え先の枕崎行きの電車に乗ると、学生たちはボックス席で思い思いに身体を丸めながら仮眠をとったり、スマホを弄る等して寛いだりしている光景が愛おしく思えるのだった。
親御さんもこんな真っ暗闇の時間に駅まで送迎しているという事は、朝食や弁当を作るのに深夜に起きて対応しているのかな。
田舎の暮らしの大変さを慮りながら、旅情に浸った。

最寄りの開聞駅に着いた頃には薄明の時分を迎え、辺りの景色が分かる明るさに。
野晒しに近い素朴なホームに停車する1両編成のレトロな車両が風情があって良い感じ。

登山口へと向かう道中、正面に見上げる開聞岳。
予てからネットの写真などで端正な山だなぁと憧憬に近いものがあったから、目の前にその実物があるだけで気分が高揚する。
そして、遠路遥々来たという実感も。

桜並木と開聞岳

7:01、駅から30分程で登山口に到達。
登山口からは緩いスロープとカーブが延々と続き退屈で、燃え上がり始めていた意気が早くも燻ぶり始める。
予想していた事ではあるけれど、捻りの少ない単調な登山道は面白味に欠ける。
植生は関東とは違うのだろうけど、イマイチ分からないし。

今回の桜島でも良く見かけたこの花は何だろう?
同じ道を辿るのは嫌いなので、復路はここから川尻へと下ります。

そんな単調で展望も無い退屈な一本道も5合目にして漸く貴重な展望台。

朝日に輝く錦江湾と対岸の大隅半島の眺望が美しい。

左手には薩摩半島の池田湖を始めとした内陸部。

道も単調なスロープから足場の悪い岩場の道へ。
序盤のザラザラとした砂礫とこの多孔質の岩質、そして何より美しい円錐型の山容から、開聞岳が若い火山であることが窺い知れる。

展望もぼちぼちと開け、大海原が当に圧巻。
目前に海を望める山って良いよなぁ。

開聞岳登山の数少ない見所スポット

奥行きはどのくらいなのだろう?
気にはなるけど、高所恐怖症であり閉所恐怖症でもある私からすれば、全くと言って良いほど探検しようとする気が起きない。

前半の単調なスロープから一転、後半は岩などの障害物が多い道へ。
とは言っても何処の山にでもあるような、ありふれた道なのだけど。

山影さえも端正な三角形!


