犬正気でないオタクのsims4さんより、ルスティヒ・ファオルベルツ君をお借りしています!

※作者さんへ:「このSSはちょっと」などありましたらすぐに削除しますので遠慮なく教えてください。

 

 

 

生まれてすぐに、母は俺を捨てたので

 

 

俺は正真正銘の「ひとりぼっち」なんだと思って生きてきた。

 

 

でも友達になったオオカミが

 

 

「オオカミには月が定めた運命のつがいがいるから、そのつがいを見つけたらひとりぼっちじゃなくなる」と教えてくれたので

 

 

それからはずっと、運命のつがいを待って生きてきた。

 

 

そして見つけた。

迷子の、別の世界からやってきたシム。俺の運命のつがい。

 

 

彼も、ひとりぼっちだった。

 

 

 

 

 

トミー「ルッツーー!!!おかえりおかえりおかえり」

ルッツ「わ、わかったわかった…」

 

 

トミー「どこ行ってたの??」

ルッツ「仕事だよ」

 

 

トミー「寂しかったー」

ルッツ「レイヴンとその他がいるじゃん」

 

 

トミー「ルッツがいないと寂しいのーーー!!」

ルッツ「重い!」

 

 

ルッツ(毎晩これだから、昼まで寝てることになるんだよな…)

 

 

 

 

トミー「…なに?俺のこと見てた!」

ルッツ「べつに」

 

 

ルッツ「…なあ、トミーはさ」

トミー「うん」

ルッツ「オレと結婚したい?」

 

 

トミー「うん!したい!」

ルッツ「そっか」

トミー「うん!で、ケッコンて何!?

ルッツ「ば…」

 

 

ルッツ「お前そこまでバカだったのかよ」

トミー「うん、俺あんまふつーのシムがすることよくわかんない…ずっとオオカミとして生きてきたから…」

ルッツ「そーか…」

 

 

ルッツ「結婚ってのは、愛し合う2人のシムが一生お互いしか愛しませんって誓うこと。結婚したら浮気なんてもちろんダメだし、結婚相手以外を好きになったらダメなんだよ」

トミー「…なんだ、ケッコンって『つがいになる』ことかー!それならよくわかるよ!オオカミも同じことするもん。つがいの誓いを交わしたら一生そのオオカミ以外を愛さないんだよ」

 

 

トミー「俺、ルッツとはもう『つがい』だと思ってた!」

ルッツ「オレ、オオカミじゃないけど」

トミー「オオカミじゃなくてもつがいなの!」

 

 

ルッツ「…ごめん。変なこと言っちまったわ。結婚の話は忘れて」

トミー「えーどうして?俺、ルッツとケッコンしたい。つがいになりたい!どうやったらできるの?教えて!」

ルッツ「いいから忘れろって。ちょっと言うのが早かったよ」

トミー「えええ〜…」

 

 

 

 

トミー「ねーセルジオ、ケッコンってどうやるのー?トラヴィスとどうやってケッコンした!?」

セルジオ「なんだよ急に…」

 

 

セルジオ「結婚するならまずプロポーズだろ。プロポーズして相手の了承を得なきゃ」

トミー「また新しいことば!プロポーズってどうやるの?」

 

 

セルジオ「指輪を渡して、『僕の伴侶になってください』って跪いてお願いすんの」

 

 

セルジオ「俺はいいレストラン予約してそこでプロポーズした。一生の思い出だよ、生涯忘れない」

 

 

セルジオ「トラヴィスも忘れてないといいけど」

 

 

トミー「相手の思い出に残るかんじでやった方がいいってことだよね?」

セルジオ「そうだな。綺麗な景色が見える場所でするとか、ロマンチックなムードを演出するとか」

トミー「わかったあ。スマホにメモしとこ〜。あっ!で、あと指輪がいるんだよね!指輪ってどこで買える?」

セルジオ「ジュエリーショップで買える」

トミー「わかった!セルジオ、ありがとー!」

 

 

 

 

 

トミー(どれも高すぎ…俺のお金じゃ買えないよ…)

 

 

(オオカミは生きるためにそんなにお金は要らないもん…でも、ルッツとケッコンするにはお金が必要だよね…)

 

 

 

「失礼、少しお時間よろしいですか?」

 

 

「突然お引き留めしてすみません。店に入って行かれる姿を見て、ずいぶん足が速いんだなあと驚きましてね。ひょっとしてあなた、ウェアウルフですか?」

トミー「うん。そーだけど」

 

 

「やはりそうですか…ウェアウルフのあなたに、折り入ってご相談があるのです。実は仕事をしてくれるウェアウルフを探していましてね」

 

 

「なに、簡単な仕事ですよ。今日の夜、とあるナイトクラブの前に立って、恐ろしい唸り声でシムたちを気絶させて欲しいのです。報酬はたんまりお支払いします」

 

 

「そうですね、あなたがいらっしゃったジュエリーショップで一番高価な指輪が買えるくらい…1万シムオリオンでいかがでしょう

 

 

トミー(シムを気絶させるだけで1万シムオリオン…?ルッツに指輪が買える!)

 

 

トミー「うん!やる!」

「では、今夜7時にNew Crestにあるナイトクラブに来てください。到着したらウェアウルフに変身して、好きなように暴れていただければ大丈夫です」

 

 

 

 

 

「ウェアウルフが出たぞおおおお!!!!」

 

 

 

 

(ほんと?たったこれだけで1万シムオリオン?)

 

 

(楽勝じゃん。誰だか知らないけど、俺にこんな仕事させてくれるなんて超ラッキー!)

 

 

「ありがとうございました。お約束の1万シムオリオンです」

 

 

 

トミー(やった!これでルッツに指輪が買える!)

 

右差し狼の印 後編

 

 

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