ファイナンシャルプランナーという言葉はだいぶ聞き馴染みがでてきたかと思いますが、
資格試験としては以下の様なものがあります。
・ライフプランニング (社会保険と年金、住宅資金とローンなど)
・リスク管理 (生命保険、損害保険などのリスクマネジメント)
・金融資産運用 (預貯金、投資信託、債権、お金・資産運用)
・タックスプランニング (所得税、法人税などの税金全般)
・不動産 (不動産の査定、取引、関係法令)
・相続・事業承継 (贈与と法律・税金、相続と法律・税金など)
住宅はライフプランニング、タックスプランニングが大きく関わってきて、
FPは住宅取得者の年収から、ローン返済額を設定し、アドバイスを行います。
ローンと建物価格は密接に関係していますので、自ずと建物価格を下げる
アドバイスが多くなります。
これはFPだけではなく、銀行窓口も坪単価が高い住宅になると
理由書の提出を求めることがあります。
これは抵当権額と見合うだけの建物価格になるかをチェックしていると思われます。
果たして、建物価格を下げることが、正しいのでしょうか?
金利2.0%とした場合の年間の住宅ローンと光熱費の合算額です。
200万円建物価格を上げることは贅沢にも思われがちですが、
光熱費をさげるための性能UPであれば決して高い投資ではありません。
続いて30年後です。多くの方は35年ローンを組まれても、
繰り上げ返済などを行い、30年でローンを完済されます。
つまり、住宅ローンは30年で返済が終わり、残るのは永遠に「光熱費」となります。
また、現在は原油価格が一時的に下がっていますが、30年後も現在と同じ原油価格になると
推測するのは現実的ではありません。
グラフは光熱費が1.5倍になったと想定しています。
この光熱費が老後にのしかかることになります。
逆に住宅に投資しておけば、年間光熱費の上昇額が5万円で抑えられ、
加えて暑さ寒さのない快適な空間で過ごすことができます。
もちろん、新たな資源エネルギーの登場で、劇的に世の中が変化する可能性もありますが、
ファイナンシャルプランナーは原則は「リスク管理」です。
リスクを回避するためにどう行うかが重要です。
こういった話を書いていると、省エネ住宅以外をつくることが「悪」といっているようですが、
私の見解はそうではありません。
上記画像はネットから、引っ張ってきたものですが、
日産GTRもふくめ、燃費の悪いクルマですが、以前人気車です。
車は燃費表示が当たり前になっていて、
ユーザーがその情報を見た上で、その車を買うかどうかを判断しています。
よって、燃費の悪くても、「格好いい住宅」、もしくは「安い住宅」がほしいのであれば、
否定はしません。
平性27年4月、まさに今月から、新しい省エネ計算が本格化されました。
この計算技術があれば、光熱費シミュレーションも難しくありません。
住宅取得者の方は、自身の住宅の燃費を伝えてくれる、
設計者、施工者に相談しましょう。