そういう背景として、
・日本人は冬にたくさん死亡する
・年間1万7千人が自宅で死亡している
東京都健康長寿医療センター研究所より
50年以上前は食中毒が原因で夏に多く死亡されていたが、
現在では冷蔵庫をはじめとする、家電の普及と高性能化により、
夏の死亡者は減った。
一方住宅は人口増加に伴う、戸数を増やすという使命により、
品質は家電の進化からは圧倒的に遅れ、
冬の寒さやヒートショックにより、多くの人が命を落としたり、
障害をもって、余生を送らざる得なくなっている。
というような話を勉強し、
「健康」は食、運動、人間関係などと同じく、
住宅も大きな影響を与えていることを知りました。
しかし、医師ではない建築士が「健康」を語るのはおこがましいし、
一実務者が調査などを行い、健康と住宅の関連を調べるのは現実的ではありません。
それらは各省庁も同じで、建築を所管する国交省と健康を所管する厚生省が、
相まみえることはなかなかありませんでした。
しかし、今回、スマートウェルネス住宅という分野で、
地域の医師、工務店などが一体となり、
省エネ改修による住まい手の健康変化を調査する事業がスタートしました。
もともと、スマートウェルネスの事業はサービス付高齢者住宅などで、
活用されてきた補助事業ですが、建築と医師、介護拠点などが一体となる事業なので、
今回の新たな試みになったということです。
この事業は要件があり、
「住宅改修事業者または住宅改修事業者を構成員として含む協議会等の団体が
医療や福祉関係者等との連携体制を整備すること」とあります。
この広島エリア「協議会」の事務局の打診を受けました。
本事業でリフォームした場合、上限100万円(バリアフリー化をあわせると120万円)の補助金が
住まい手に渡り、かつ県内の大学などの研究機関と合同で調査ができるという魅力もあります。
私はぜひやりたい!という思いはありますが、
もちろんただで補助金が勝ち得るわけではなく、
難解な書類の作成、様々に経費などもかかりますので、
仲間と協議した上で、決断をしようと思います。
本当に遅くても一歩づつ前を向いて歩いていたら、
様々な出会いに恵まれます。
一歩は小さいですが・・楽しみです!