悲しい1月 | ~ゆるり~Precious Life with Venus

~ゆるり~Precious Life with Venus

カメラ片手に歩く愉しみを覚えてから、
いつもどこかで写真を撮っています
愛しきもの、美しきもの、心和ませてくれるものを探し求めて

 

 

2月になりました。

 

ほぼ1ヶ月ぶりの更新です。

 

 

1月は月初めから精神的に低迷していたのですが、

そこへ訃報が舞い込み、

ショックが大きすぎて

ブログを書く気になれませんでした。

 

 

 

18年間お世話になった茶道の先生が

昨年の暮れに亡くなっていたことが

ご主人様の寒中お見舞いのお葉書で

知らされました。

 

 

 

 

 

 

 

茶道のお稽古は

コロナがなかなか終息しないこと、

私がアレルギーでもうお抹茶もお菓子も

口にできないことで、

昨年の3月で終了していました。

 

 

私が最後の弟子だったのに、

茶道のお稽古が終わってしまい、

先生は何もすることがなくなり、

落ち込んでいらしたとのこと。

 

 

 

 

 

 

そんな中

先生に肺がんが見つかり、

7月に手術・・・

 

術後の経過は決して悪くなかったそうなのですが、

鬱病にもなってしまわれたとのことで、

 

私が7月にお電話した時も

消え入りそうな震える声で

あまり話せない様子でした。

 

 

先生とお話できたのは

それが最後になりました。

 

 

 

 

夏が終わった頃

葉書を送りましたが、

お返事はなく、

 

 

先生と話したい、

先生の状況を知りたい、

そう思っても、

お電話はもうご迷惑かもしれない・・・

 

 

毎日回復を祈りながらも、

何も行動できずにいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生は元々、私の母の知り合いで、

初めて母と一緒に先生の家にお邪魔した時は、

本当に喜んでくださって、

 

 

話せば話すほど、

先生と私は性格が似ていて、

分かり合えて、

 

 

同じひつじ年、同じ3月生まれで

とてもかわいがってくださいました。

 

 

 

お茶碗をくださったり、

お着物をくださったり、

茶道の本をくださったり、

 

 

 

私は物覚えの良い弟子ではなかったけれど、

本当に嬉しそうに

「私の弟子なのよ」って

時々、外のお茶会に連れて行ってくださいました。

 

 

 

 

先生に見せたいがために

私も着物を頑張って着て

お稽古に臨むようになり、

 

 

 

そのたびに

「瑠璃さんは本当に着物が似合う。

本当にいつも楽しみ」と

言ってくださり、

それがまたモチベーションになって、

着物を選ぶのが楽しかったことなどを

思い出します。

 

 

 

先生の着物姿は

いつも色の組み合わせのセンスが良くて、

憧れでした。

 

 

 

猫が大好きで

先生の猫を見つめる眼差しは

本当に優しくて・・・

 

 

 

 

私は先生が大好きでした。

 

 

 

 

寂しいです。

 

また会いたいです。

 

 

 

今でも

先生のお宅に伺えば、

着物姿でしゃんと座って、

「いらっしゃい」って

迎えてくれそうな気がして・・・

 

 

 

 

こうして書いていても

涙がどんどん出てきて、

 

 

 

 

まだ私は先生がいなくなったことを

受け入れられないでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『言い換えれば我々は、

広大な大地に向けて降る膨大な数の雨粒の、

名もなき一滴に過ぎない』

(猫を棄てる 父親について語るとき/村上春樹)

 

 

 

 

 

 

 

音譜今日聴いた曲音譜

 

 

 

人の死を悼む時、

私はいつもa-haの曲を

聴いているような気がします。

 

 

もう誰の死も

経験したくないのに・・・