先日、ポケベルの電波が終わりを告げたらしい。同世代の連中とたまにポケベルの話題になるのだが、地方によって機種が異なるのね?!地元岩手は
東北テレメッセージ
が牛耳っており、CASIO製の【NICOTO】という機種が主流だった。パカパカするやつね、そして
購入ではなくレンタルが基本
俺がポケベルを持っていたのは高校2年の修学旅行前(秋)から19歳になって上京(秋)するまでの2年間。
1996〜1998年(足掛け3年)
ポケベルの歴史を見てみても96年辺りがピークだったようなのでまさに全盛期の波に乗った感じである。俺も欲しいと思っていたが未成年者だからして親のサインなり電話確認が必要だったんだな。意を決して親に相談すると
家族会議が開かれた(笑)
四つ上と二つ上に兄貴がいる三兄弟の末弟。その中で一番行動が読めない俺に持たせるのはありなんではないか?と、最終的にはGOサインが出た。NICOTOは結構優秀で以下の機能が付いていた。
・ベル番メモリー機能
・計算器機能
・ダイアラー機能
・自作伝言機能
休み時間に公衆電話に行列
ができるのはあの時代特有の風景で、今のデジタル世代の若者には異常な光景に映るだろう。高校内に1台しか公衆電話なかったし。。十円で1メッセージを送るのが基本なのだが、打ち間違いをしたりモタモタしていると後ろ奴から舌打ちをされる。流石に3分はかからないが、迅速にことを処理しなければならない状況下であった。今でいう
スタバの注文的な?(笑)
未だにマックでの注文でも脅迫観念が拭えない…そんな感じ。NICOTOは確か《カナ9文字》、後継機で12文字が受信のMAXだった気がする。ポケベル は機種によって受信できる文字数が限られているし、文字化できず数字のみの機種も多く存在していた。数字しか出ない機種は【ポケ暗号】で
0833→おやすみ
3470→さようなら
などがある。いわゆる語呂合わせで文字通り暗号を解読して意思疎通をはかるのである。これは俺たちよりちょっと上の世代で、NICOTOは【ベル打ち(2タッチ入力)】というやつで、ベル番号の後にまず
*2*2
んで
15813372→おやすみ
3185135191→さようなら
最後に
##
↑これ重要(笑)数字を打てば受信側で文字に変換されて届くという画期的なものだった。ただし、最後に##を押さないと文字変換されない。
【自作伝言機能】ってのは、予め登録しておいた文章を表示させる方法だ。
*4*4
押してからの…例えば
51→イエニデンワ
52 →トウフカツテコイ
んで
##
送信側はフリーで打つより手間暇がかからず楽であるが、自身が持ってるポケベル にしか通用しないのでこの機能はほぼ家族しか使ってなかった。交友を広めるために持出せてもらったポケベル であったが、結局家族からの
監視やお使いが多くなった
さらに【ダイアラー機能】という最新機能がついていた。あらかじめポケベル内で作った文章を
音で出力してくれる!
喋るってことじゃなくて…プッシュ音ってのは1〜0までそれぞれ違う【音階】(ダイアル信号)がありそれを電話局側が読みとっているんだな…つまりだ、ポケベルで文章作ってボタンを押せば、そのベル打ちの数字の音がポケベル本体から出る、
ピポパパピポペ…
それを電話の受話器に当てる。そうするとベル変換してくれて相手側は文字として受信できる…というシステム
もう何言ってるか自分でもわからないw
早打ちも流行っていたが、打ちすぎて公衆電話の①とか⑤ボタンが壊れてしまったような気がする。そのうち、友人が携帯電話を持ち始めたので公衆電話には並ばず、一回10円だか30円支払ってベル送ってきた気がする。
そこPHSじゃない?
と思ったあなたは都会人!我々の高校は田舎なので電波が弱く、PHSの電波は微弱すぎて使ってる奴はほとんどいなかった(と思う)。毎月毎月電波エリアがドンドン拡がっていくという発展途上の時代。高3の終わりに我が家にも電波が入り(PHSエリア内に入り)PHSを持った気がする。それでも窓際に行かないと電波は入らないし、東北の2月3月は
寒くて窓際に行けない。
【Pメール】とか【みえるラジオ】もこの時代だったなぁ。
続く。