朝の通勤ラッシュ(←電車)で珍しく座ることができた。雑誌を読んでいると雑誌の向こうに
若い女子の生足が…?!
いやいやイカンイカン、と思っていても目線は…黒いワンピースから伸びる艶かしい二本の…イカ~ン!!
記事!
↓
記事!
↓
生足♪
綺麗な足してるなちくしょ~いやいやイカンぞぉ!
記事
↓
でも生足♪
↓
記事
↓
やっぱり生あ…あれ?
生足じゃない?!よく見るとストッキング…パンスト?だわよ。な~んだ、通りで綺麗な足だと思った…。でも、よく見ないとわからないというのは…
パンスト業界もやるなぁ♪
某ターミナル駅でかなり混み合ってきた。スタッツが付いた黒いバックを肩掛けしていた若い女子は、バックを正面にずらしたようだ。
スタッツがキティちゃん
を型どっていて…なかなかシャレオツじゃないか(笑)さて記事…記事…記事…パンスト足♪
イカ~ン!
ん…気のせいか?若干さっきよりワンピースの丈が短くなったような?気のせい気のせい~記事!
チラッ
いや、やっぱり短くなってる。自負するわけじゃないが…俺はずっと見ていたからわかる!!確実にさっきより足部分の面積が増している…
なんだどうした?
どうやら停車駅での人の出入りの度にキティちゃんバックを上に上に抱え上げてるらしく…
ま、まずくないか…
と思っていても俺の目線の高さにソレはあるわけで…わっわ~、さっきよりめくれ上がってるぅぅ!イカン、イカンぞ~!!なぜ気づかない?!このままじゃワンピースの下の…
「あのぉ、ワァオ♪が見えそうですよ?」
言えるかぁ!!ん…見えてないならそれはまだ問題ではないのか?見えたら問題…なのか?とゆーことは見えるまでほっとけばいいのかな?そして見えたら初めて
「あのぉ、ワァオ♪が見えてますよ」
バカか俺は!?それじゃあまるで…ストーカー被害を散々出してるのに事件になるまで動かない警察と一緒じゃないか!?事件になる前に未然に防げなければ意味がな~い!!
どうするどうする?
ハッ…周りの人達は気がついていないのか?立ってる人はもちろんわからないだろうが俺の両脇は男性二人…危険が危ない!このままじゃ大蛇の前に無垢な子ガエルを差し出すようなもの…
子ガエルはオタマジャクシか?!
両脇チラッ、チラッ…二人とも爆睡~!いらん心配だった。となるとこの事実を知っているのは俺だけ…そうか俺が黙っていればいい話か。たとえワァオ♪が見えたとしても俺が黙っていれば…
いいのかそれで?
学生の頃、テストの時にクラスメイトのカンニングを見て見ぬふりをしてたっけ…。まぁそんな仲いい奴でもないし、将来的にそいつ(自分)のためにはならんだろうから自業自得…
果たしてそうなのか?
そうこうしている内に電車は乗降客数世界No.1のターミナル駅のホームへさしかかった…どうするどうする?そうだ、立つふりしてよろめいて…その拍子に思わず掴んだのが…
ワンピースの裾!
これならさりげなくずり下げることが…いや元に戻すことが可能!
「あ、すみません」
なんつって俺は電車を降り…降りない!俺はこの駅ではり降りない!!その前にワンピースの裾を掴んだ時点で駅員に差し出される…ああ~どうすりゃいいんだ?!己の無力さに憤りを感じつつも、人生にはどうにもならないことがあるんだということを知り、彼女の後ろから時折射仕込む朝の光が後光のように思えてきた。真っ白い光に包まれながら僕は思った…無の境地に立ってしまえばワァオ♪なんて
ただの布切れで…
それごときに心を乱している自分はなんて愚かで浅はかで…プシュー!!勢いよく扉が開くと思ったより同じ車両の人たちが下車して行き…車内は一瞬ガラガラとなった。俺の両脇の男性も降りて行き、空席となった俺の右隣に彼女は座った。再び波のように人々が押し寄せ車内はまた鮨詰め状態となった。朝独特の静寂がまたやってきた。そこから自分が降りる駅までの数分間、俺は恥ずかしくて隣を見ることができなかった。