「……。」

え…と、え?

「そこで飴買ってもらえませんか?」

西高東低、気圧配置は冬型そのそのもので見事に晴れ渡った東京地方の日曜の昼下がり、道端で佐々木はフリーズしていた。。

ちょっと待て…意味がわからん。。

ここまでの経緯を思い出してみよう。日曜だというのに珍しく早起きをした。所用のため午後から出掛けなければならず、これまた珍しく

時間に少し余裕持って家を出た

んでこれまたまた珍しく炭酸飲料が飲みたくなり、いつもの駅までの道とは違う道を歩き商店の脇にある自販機でドクターペッパーを買う。プシュッ!ぷは~

「そこで飴買ってもらえませんか?」

「……。」

道の脇に佇んでいた老婆が話しかけてきた

「そこで飴買ってもらえませんか?」

「……。」

え…と、え?…俺?人の行き来は多いわけではないが少なくはない…なのに俺?見た感じホームレスとかそーいった類の方ではなさそうだが…。

「飴を買ってもらえません?」

やはり俺らしい…。

「あ、飴?あ…飴。。」

俺が支払わなければならないのだろうか?

「いくらくらいするのかしらねぇ」

老婆は財布取り出し小銭を出し始めた。支払いはしてくれるらしい。

「え…と、なんでもいいんですか?」

ちょっと歩けば商店があるのだが…何か歩けない事情でもあるのだろうか…?

「何でもいいわよ」

何でもいいが一番困る…。10円の【あわ玉】とかでもいいのか?いや、おばあちゃんといえば【黒飴】か…

「はい、百…十円。。」

百…十円…消費税か?ボケてはいないらしい。110円をゲットした佐々木は商店へ走る。飴なんか普段買わないから思い付くのは【のど飴】しかない。出来るだけ甘そうなのをチョイスし(←なぜ?)老婆の元へ戻る。

「はい、飴と…10円大丈夫でした」

もともと消費税なし価格で売ってる今時珍しい商店なんだよね。

「あら…のど飴?」

え…ダメ?

「それじゅあ、おばあちゃん!」

老婆に飴と10円玉を渡し駅へ向かう佐々木。うん…なんだったんだ??