今年は舞台を三本演った。そのどれかの舞台の二日目、本番最中に田舎の次兄から電話があった…が
「ゴメン、今本番中…後でかけ直す。」
幸い自分の出番が終わり楽屋にいたのだが…話し込むわけにはいかなかった。一体何だベ?本番って知ってるハズなんだが…あ、この前兄貴の誕生日だったのに何にもしなかったからか?すぐにメールがきた
『沢田のばあ様が今朝救急車で運ばれて今緊急手術中なんだ』
わ、わ、大変じゃない!沢田のばあ様ってのは佐々木の本家本元の祖母でる。カーテンコールが終わりお客さんを見送った後、急いで次兄に電話する。
「そーゆー訳だ。俺もよくわからないが大丈夫らしい…」
命に別状はないってことか?
「俺、今日午後から結婚式なんだ。んで今余興の練習中だから…」
う~む、タイミングが悪りぃな…じゃあ長兄に電話してみよう。
「は~い♪」
あれ…やけにテンション高いぞ?話が通ってないのか?みんなバラバラに住んでるからなぁ。
「おぅおぅ聞いた!なんかヤバイらしいな…」
ん?次兄と言ってることが違う…つーか何故にそんなにテンションが高い?
「今日結婚式でよぉ、余興の練習しながら運転中!!」
なんだなんだ?おめでたい続きだな…。しかし運転中とあっては長電話もできまい。ミッチーに電話する
「おう、今から結婚式でよ…」
なんなんだ俺ん家は!!
「しかも夜からは同窓会、ダブルヘッダーだじゃ!」
わかったわかった、んでばあ様は?医学的に詳しく説明してもらったが…半分しか理解できず。。
「まぁ、すんぺぇしねぇでお前は舞台やれ!」
あ、うん。。大丈夫と言われれば遠い空の下からはその言葉を信じるしかない。電話はほとんど出られないから何かあったらメールでくれるようお願いした。
悲報を受けたのはその晩のことだった
俺は【死】というものに対してどうも感覚がおかしいらしい。大半の人は受け入れ難いものらしいが…俺は自然なことだと思う。人間は生まれた瞬間から【死】へ向かってるわけだし、誰しもいづれは訪れることだし。居なくなったとゆーより
旅立った
という感じかな。旅立ちは喜ばしいものじゃない?まぁどっか欠けてるんだ俺は。だから次の日もその次の日も当たり前に舞台に立っていられたし、友達とバカ話もしてた。あ、
ばあ様とバカ話できなくなる
のはちょっと淋しいかな。次兄から葬儀なんかの日程メールが来たのは昼と夜の本番の間、共演者たちと話をしていた休憩中だった。本番に入ってからのメールは大概が知り合いからの
観に行くor観に行けない
という内容がほとんどだったりする。共演者同士で「どう?」なんて言い合いっこする会話があちらこちらで聞かれる。このときもやっぱりそんな雰囲気で
「残念なお知らせでした~。」
ってうまく濁した。別に隠すつもりはなかったが共演者を不安にさせてもしょうがないし、敢えて言わなくてもいいと判断をした。俺の芝居の粗をソレのせいにもされたくなかったし。日程的に
葬儀にはどう考えても出席できない
本番何日か目の空き時間にマンガ喫茶へ行った。弔電を出すためだ。電話でも電報手続きは可能なのだが、ありきたりの文面ではなく自分の言葉で出したかった。あれ…
弔電って故人宛て
じゃあ届かないよな?じゃあ誰宛てだ?喪主か…喪主誰だ?伯父だよな…そうだよな。。弔電出すなんて人生で二回目くらいだから勝手がよくわからん。しかも次兄から聞いた葬儀が行われる
寺の住所が間違っていて
入力できないし…。じゃあ家だ家、本家に出そう。こーゆーとき本籍が記載されている運転免許証は便利である。最近の免許証は本籍欄が空白らしいね…
更新しちゃったらこーゆーときは今度からどーすればいいのだ?
入力は完了、さて劇場に戻らねば…う~ん、しばし次兄から送られて来たメールと睨めっこする。。
行けるんじゃないか…?
今夜舞台が終わり夜行バスに乗り…明朝盛岡に着いて、拝んで、速攻新幹線に乗れば…明日午後の本番には間に合う。。
NEXT→2。
「ゴメン、今本番中…後でかけ直す。」
幸い自分の出番が終わり楽屋にいたのだが…話し込むわけにはいかなかった。一体何だベ?本番って知ってるハズなんだが…あ、この前兄貴の誕生日だったのに何にもしなかったからか?すぐにメールがきた
『沢田のばあ様が今朝救急車で運ばれて今緊急手術中なんだ』
わ、わ、大変じゃない!沢田のばあ様ってのは佐々木の本家本元の祖母でる。カーテンコールが終わりお客さんを見送った後、急いで次兄に電話する。
「そーゆー訳だ。俺もよくわからないが大丈夫らしい…」
命に別状はないってことか?
「俺、今日午後から結婚式なんだ。んで今余興の練習中だから…」
う~む、タイミングが悪りぃな…じゃあ長兄に電話してみよう。
「は~い♪」
あれ…やけにテンション高いぞ?話が通ってないのか?みんなバラバラに住んでるからなぁ。
「おぅおぅ聞いた!なんかヤバイらしいな…」
ん?次兄と言ってることが違う…つーか何故にそんなにテンションが高い?
「今日結婚式でよぉ、余興の練習しながら運転中!!」
なんだなんだ?おめでたい続きだな…。しかし運転中とあっては長電話もできまい。ミッチーに電話する
「おう、今から結婚式でよ…」
なんなんだ俺ん家は!!
「しかも夜からは同窓会、ダブルヘッダーだじゃ!」
わかったわかった、んでばあ様は?医学的に詳しく説明してもらったが…半分しか理解できず。。
「まぁ、すんぺぇしねぇでお前は舞台やれ!」
あ、うん。。大丈夫と言われれば遠い空の下からはその言葉を信じるしかない。電話はほとんど出られないから何かあったらメールでくれるようお願いした。
悲報を受けたのはその晩のことだった
俺は【死】というものに対してどうも感覚がおかしいらしい。大半の人は受け入れ難いものらしいが…俺は自然なことだと思う。人間は生まれた瞬間から【死】へ向かってるわけだし、誰しもいづれは訪れることだし。居なくなったとゆーより
旅立った
という感じかな。旅立ちは喜ばしいものじゃない?まぁどっか欠けてるんだ俺は。だから次の日もその次の日も当たり前に舞台に立っていられたし、友達とバカ話もしてた。あ、
ばあ様とバカ話できなくなる
のはちょっと淋しいかな。次兄から葬儀なんかの日程メールが来たのは昼と夜の本番の間、共演者たちと話をしていた休憩中だった。本番に入ってからのメールは大概が知り合いからの
観に行くor観に行けない
という内容がほとんどだったりする。共演者同士で「どう?」なんて言い合いっこする会話があちらこちらで聞かれる。このときもやっぱりそんな雰囲気で
「残念なお知らせでした~。」
ってうまく濁した。別に隠すつもりはなかったが共演者を不安にさせてもしょうがないし、敢えて言わなくてもいいと判断をした。俺の芝居の粗をソレのせいにもされたくなかったし。日程的に
葬儀にはどう考えても出席できない
本番何日か目の空き時間にマンガ喫茶へ行った。弔電を出すためだ。電話でも電報手続きは可能なのだが、ありきたりの文面ではなく自分の言葉で出したかった。あれ…
弔電って故人宛て
じゃあ届かないよな?じゃあ誰宛てだ?喪主か…喪主誰だ?伯父だよな…そうだよな。。弔電出すなんて人生で二回目くらいだから勝手がよくわからん。しかも次兄から聞いた葬儀が行われる
寺の住所が間違っていて
入力できないし…。じゃあ家だ家、本家に出そう。こーゆーとき本籍が記載されている運転免許証は便利である。最近の免許証は本籍欄が空白らしいね…
更新しちゃったらこーゆーときは今度からどーすればいいのだ?
入力は完了、さて劇場に戻らねば…う~ん、しばし次兄から送られて来たメールと睨めっこする。。
行けるんじゃないか…?
今夜舞台が終わり夜行バスに乗り…明朝盛岡に着いて、拝んで、速攻新幹線に乗れば…明日午後の本番には間に合う。。
NEXT→2。