寝て起きても頭痛が治まっていなかったのは初めての経験だった。

さて、どーすべ?

どーする言っても薬を飲むしかなかろう…。病院で処方された頭痛時に飲む即効薬をバッグから探し出す。まぁ痛み止めと言えばそうだが…

薬嫌いなんだよねぇ

って言ってられない状況。こんなときのために常に携帯してる訳だし。暗くてよく見えない…でも光はダメ。灯りを付けると頭痛はもっと酷くなる。それにみんな寝てるし…。ようやく薬箱を取り出し水を求めてキッチンへ向かった。

「哲平さん…」

ぬ、誰か起こしてしまったか。。え~と君は確か…

「日本酒もらってもいいですか?」

まだ飲むのか…。まずは俺に薬を飲ませろ。。日本酒をかかえどこかへ消えた友人の友人…。薬を服用し再び床に戻る。さっきまで

俺が寝てた場所に誰か寝てる…

おいおい、つーかよく見ると女連中も寝てるぞ?こっちは男子部屋(兼宴会会場)だったはずなんだけどな…男女でコテージ分けた意味がねーじゃん。どーしよ、敷布団はもうないし…

女子部屋行くか?

いや微妙に遠いし雨もまだ降り続いてる。掛け布団はまだあるから…誰かと誰かの…布団と布団の間に寝ることにした。

俺いちおー幹事なんですけど。。

そこから一向に眠れなかった。それに頭の痛みは増すばかり…。ヤバイ、唸り声が出そうになる…必死で堪える。布団の中でモゾモゾもがく…。ちょっと遠くから見ると

やらしくイチャついてる

ように見えなくなくもないが…いやいや俺一人でもがいてるから。。一時間くらい経ったのかな、時間経過は全然分からなかったけど状況は変わらず…。ガス台脇にあった

手斧がチラチラ脳裏をよぎる

待てよ、そうなったとして…レンタカーは誰が返すんだ?それに俺をこの渓谷の下から上の駐車場まで運ぶのは…相当大変だぞ?いや…手斧の前にもう一度薬を飲もう。キッチンへ向かうが手先がガタガタ震えて薬をうまく出せない

「哲平さん…」

あ、また誰か起こしちゃったか。。ゴソゴソうるさかったからな俺。でも今のこの状況は人に見られたくないな…。尋常じゃないからね、ホントに薬が切れたジャンキーと変わらないから…。心配させちゃうし、ほら、いちおー幹事だからねぇ

布団と布団の間に寝てますが…

起きてきたヤツに薬を出すを手伝ってもらった。服用して元の布団…と布団の間に戻るが頭痛はどんどん酷くなるばかり。後から考えてみりゃあこの片頭痛の薬、

服用のタイミングを間違えると効果が全くない

服用したのが遅すぎたのだ。寝る前に飲むべきだった。その時の俺にはそんなこと考える余裕なくて、目も開けれなくなって唸り声ももう堪えきれなくなっていた。そのせいで何人かを起こしてしまったらしく

「哲平ちゃん頭痛いんだって」
「風邪じゃない?」
「とりあえず冷やそう」

などど勝手な憶測が飛び交い、俺はなすがままにされていた。後から聞いたのだが板氷を首の下に突っ込まれ、何故か

2Lペットボトルをオデコに乗っけられ

んで誰かがそれを支えていてくれたらしい。でも目は開けれなかったし、もはや抵抗する力がなかった。つーか…2Lのペットボトルは優しさかそれは?


続く。