■2005年11月26日付
ttp://www.sanspo.com/baseball/top/bt200511/bt2005112606.html
舞台はまさかの、いや予想通り? のカラオケボックスだった。
42インチのカラオケ大画面、歌の本とマイク…。武田、小山が“シダックス一色”の中、仮契約をかわした。
「まさかボックスでやるとは思わなかった。ビックリです」と小山は口をポカ~ン。武田も「これでプロになれる、と思うと、緊張して(はんこを)2度押してしまいました」。
プロ野球史上初の“カラオケボックス交渉”が実現した。
この日、日本ハムの山田スカウトディレクター、今成担当スカウトが、港区内のホテルでシダックスの志太勤会長(71)に指名あいさつ。その場で仮契約も可能だったが、志太会長が「ぜひ、どうぞ」と誘導し、渋谷の「シダックスビレッジクラブ」内にある会長専用ルームで仮契約の運びとなった。
革張りソファの応接セットにワイン500本が並び、窓も全面ガラス張りの42m2のVIPルームだ。契約後は、通常の8人用ボックスに移動。2人そろってマイクを持ち、恩師・野村監督が歌う「俺の花だよ月見草」(作詞・山口洋子、作曲・四方章人、平成5年発売)のカラオケに挑戦した。
「監督が歌っていることも知らなかったし、あの曲も知らなかった。でも、会社がカラオケなので、少しは恩返しができました」27歳と遅咲きプロデビューとなる武田も、“カラオケボックス交渉”に笑顔。
あとはプロで結果を出し、野村監督と自分を育ててくれたカラオケ…いや、シダックスに恩返しするだけだ。
■2005年12月14日 新入団記者会見
ttp://www5.hokkaido-np.co.jp/sports/fs2006/new/
―自己紹介と抱負
「武田勝です。来年28になります。本当に一年一年が勝負だと思っています。そして一年でも長くチームに貢献できるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
―ユニフォームを着た感想は?
「やっとスタート時点に立てたなという気分です。本当に頑張ります。よろしくお願いします」
―どういう選手になりたいか?
「小さい時は夢を持ってプロになりたいなと思っていたので、今度は夢を与える選手になりたいと思います」
―以前に比べ日本ハムのイメージは変わったか?
「個々のレベルが高くてそして北海道のファンの皆様から本当に愛されているという印象でした」
―1年目の目標と狙いたいタイトルは?
「まずは開幕一軍に入りたいと思います」
―道内で行ってみたい場所は?
「小樽で、ちょっとオルゴールを買いたいなと思います」
―ユニフォームは誰が一番似合っていると思うか?
「小山君です。がっちりとした体格によくユニフォームが似合っていると思います」
―ファンに何と呼ばれたいか?
「武田という名字は二人いるので、えー…Mをつけてください。M武田でお願いします」