~ お腹の中に赤ちゃんがいるの! きっと、女の子よ! ~
~ 西部へ行ったら、家に手紙を書くわ。 ~
~ 実は、父に預けた髪飾りがあるの。 ~
When I’m away, I will remember how you kissed me
Under the lamppost back on Sixth street
Hearing you whisper through the phone,
“Wait for me to come home.”
なんて、ストレートな歌なんでしょう! (でも、ありですね…)
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立山の稜線は、夕暮れ時も雲海の上にありました!
僅か二晩でしたが、充実した山旅が終わろうとしています…

(これは、飲み足りたと言えば、いいのでしょうか!?)
さて、最終日もいい天気です。
普通に行けば、残りの稜線を歩いて室堂へ下山ですが、このまま進むと、どんどん人が増えそうです…
ひねくれ者は、ここで下山じゃ!
目指すは、黒四ダム!(アルペンルートは使わず直接降りるのだ!)

ここから降りようという人は、たぶん0.2%くらいなので、今年の登山道が通れるのか、小屋に状況を聞けと問うことですね。
おやじが言うには、
「まったく、問題なし! とっとと降りろ!」
(そうは、言ってません…)
よっしゃ、行きましょう!!
登りは遅いが、わたくし、下りは早いのだよ!(Like a rolling stoneなのじゃ)
3~4時間くらいで降りれるだろうと、"たかをくくった"のが大間違いでした…
内蔵助カールを降りたのですが、思ったとおり誰にも会いません!
静かでいいのですが、人が歩かんということは、道が不明瞭と言う事なんですね…

美しい雪渓ですね!(でも、道が分かりません…)
秋の雪渓というのは、穴だらけで怖くて歩けないんですよ…
さらに、岩の登山道は苔に覆われている上、足元の見えない藪が茂っております。
とても、どんどこ降りれるルートではありませんでした!
(10回以上、転がってます…)
ひとりで怪我して行動不能になったら、遭難じゃ…
しかも、非常食は、水1Lと"ようかん"3切れのみ!
完全に舐めてますね!(反省しました…)
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で、下の廊下との分岐となる内蔵助谷出合を過ぎると、ようやく普通の登山道になります。
黒部渓谷、美しいです…

おそらく、今回の山行で一番バテてます…

偉そうにしてますが、"ようかん"食っても体力回復せず…
このまま、昼寝しようかと思いました。
(一生、寝ることになりそうなので止めましたが…)
のろのろと進むこと6時間、黒四ダムが見えたときは、感動しましたね…
("感動"の使い方を誤っています…)

最後のダムの階段、体力ゼロです。
観光客のおばちゃん達に追い抜かれながら、這い上がりました…
■■■ エピローグ ~ 継承 ~ ■■■
山から戻った週末、日比谷公園の周りを歩きました。
全部終わっていました。
でも、これからが始まりです。
1回目にご紹介した曲の一節
"I want to know, have you ever seen the rain?"
"Comin' down on a sunny day?"
わたし以上の年代の方たちは、よくご存知かと思います。
"晴れた日に降る雨"の意味を…
中学生になる娘には、想いを伝えてあります。
「君の育った国は、70年間、戦争で人を殺していない。 誇りに思うんだよ。」と、
「"憎しみ"は簡単に伝わるけど、"反省"の気持ちはすぐに薄れてしまうんだ。」
「いま起きていることを伝えていくのが、平和に暮らしてるわたしたちの責任なんだよ。」と、
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そういえば、稜線上をひらひらと舞う蝶に出会いました。
アサギマダラでしょうか?
季節風に乗って国境を越え、アジアの国々を何千Kmも旅すると聞きます。

久しぶりに帰ったわたしの街は、金木犀の香りに包まれていました。
おわり