●セルタオ、涙の初ごけ!(その2) | かものはしの中途半端な日々

かものはしの中途半端な日々

山登りと四駆とバイク、人生後半、あいかわらず中途半端にすごしている日々の記録です。

(これまでのあらすじ)

新たな人生の伴侶、セルタ男とともに、旅に出たわたしを襲う戦慄の超常現象の数々!
はたして、生きて戻ることができるのか!?


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一目惚れしたセルタ男が、バージンロードを連れられて、わたしのもとへ嫁いで来たのは、半月ほど前のことでした…

前のオーナーさんには、随分と大事に育てられていたようです。
5,000Km足らずの走行距離で、新車のような美しさ!
オフタイヤに履き替えてはいますが、傷一つない綺麗な身体が、わたしの心を奪ったのです!


そんな、生娘のようなセルタ男よ!(で、男なの?)
大人の世界というのは、もっと汚れたものなのだよ! ひひひ…
おじさんが、いろいろと教えてあげるよ! ぐへへ…


という訳で、やってきました!
初夏の伊豆、石コロ道探検ツーじゃ!!

(そう、この時のわたしは、まさか、あんな忌まわしい事件が起こるとは、予想だにしていなかったのです…)


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さて、いつものごとく、伊豆スカの高速コーナーをピュンピュンと追い抜かされたわたしは、泣きながら亀石峠で降ります。

この後は、修善寺を抜けて、西伊豆スカイラインを目指すのじゃ!
一路南下と行きたいところですが、気になる脇道を冷やかしながらなので、なかなか先へ進みません…
  

ひひひ…
(調子に乗ってますね!


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林道も、ちょろちょろ探検じゃ!

  

フハハハ…
(あんまし舞い上がってると、路肩から落ちるよ…)


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こうして、浮かれ度数、Maxハイテンションおやじと化したわたしは、石ころ道を求めて彷徨うのでした!

  

(運命の時が、近づいているとも知らずに…


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そして、ついに!!

おっ! 気持ちのいい河原につきましたよ!!


わたしは、セルタ男と手に手を取り合い、
「あははは!」と、笑いながら、河原をグルグルと、犬のように走り回ります。


そう、それは、梅雨入り前の強い日差しが照りつける、とある5月の休日の出来事だったのでした…
(前ふり、長げ~よ!)


(つづく)