ロジャー爺さん
「マイケル、山へ行ったら、ジョニーをよろしく頼むよ！」
「ちょっと、変な奴だけど、根はいい奴なんだ…」
マイケル
「わかったよ、ロジャー爺さん！」
「なんとか、山を降りるように、おじさんを説得してみるよ。」
わたしは、秋の権現岳で、マイケルを待ちます。
ロジャー爺さんに言わせると、なかなか見所があるそうなので、いっちょ鍛えてやりましょう！
さて、権現岳頂上は、少々風がありますが、快晴です！
（相変わらず、調子に乗ってる様子…）
振り返ると、権現小屋の向こうにあるのは、先ほど通過したギボシです。
小屋番のお兄さんは、ボッカ中！
誰もいませんが、適当に、休んどいてくれとのことなので、
ストーブつけて、クーラーで冷えたビールを頂きます。
（あっ、もちろん許可済みですよ！）
昔ながらの渋い小屋じゃ！
電気はないので、明かりはランプ。
巷では傾いてると評判ですが、いいえどうして！
全体的に平均すると、まっすぐ立ってると思います。（なんじゃ、そりゃ！？）
布団は２５枚敷けて、定員は５０名です。
今日の宿泊は、わたしを入れて５人。
小屋番兄さんが帰って来る前から、
酔っぱらいおやじのわたしを含めて、みんなで盛り上がります！
夕飯は、兄さん特製の、大盛カレーじゃ！！
（さらに、お代わりを頂きましたよ！）
当初の予定では、一泊したら、編笠山経由で戻るつもりだったのですが、ガスの晴れた南を望めば、
おおっ！！
左に阿弥陀岳、右には赤岳の雄姿が！！
キレットに至る稜線に吹き付ける風が、雲となって舞い上がります！
すっかり酔っ払って、雲と一緒に舞い上がったわたしは、もう一泊して赤岳を往復することとしましたよ！
（なんか、風が強いのが気になりますが…）
しか～し、
明日には収まるだろうと高を括ったその風は、夜になっても、轟々と吹き荒れます。
天気はいいんだけどね…
（まだつづく…）
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