わたし(ボブ)
「ベティ、そういえば、ジョニーって言ったっけ?」
「兄貴のキャデラックをよく借りに来てた奴がいたけど、今、何してるんだい?」
ベティ
「あら、懐かしい! そういえば、そんな人がいたわね…」
「自分だか、妹だかを探しに行くって、突然いなくなっちゃったのよ!」
マイケル
「パパ、ママ、早くしてよ! 試合に遅れちゃうよ!」
山を降りたわたしは、ベティを迎えに西部へ行きました。
そこで目にしたのは、健康食品販売で一旗あげたボブと幸せそうに暮らす、小太りした彼女の姿でした。
「ロジャー爺さん、俺は山に戻るよ!」
「自分探しのはずが、妹のキャサリンさえも、まだ見つからないんだよ!」
決して、負け惜しみではありません!
そこに、山がある限り、アルピニストは登り続けるのです。
(ロープウェイだけどね…)
話を整理しますと、新穂高温泉へ降りたわたしが、翌日に上高地発のバスに乗る手段は二つ!!
1. バスで、平湯経由~沢渡で乗換~上高地まで乗り継ぐ。
→ 結構バス代かかるよ!
2. 再度、歩く!!(西穂へ登り、上高地へ降りる!!)
→ 許される行動時間は、5時間!
わたくしが、このまま終わる人間とお思いですか!?
(仕方ない、歩くか…、 酒代使い過ぎて、もう金ないし…)
というわけで、やって参りました!!
そう、ここは、先日、屈辱の敗退を期した西穂へと続く岩稜の峰々…
しかも、
台風一過、快晴じゃ!!!
みんな、どんどこ登ってくよ…
急げ、急げ!
行く手に見えるは、右に西穂独標、左にピラミッドピークじゃ!!
(西穂は、ピラミッドピークのさらにその先! 待ってろ、西穂!)
しか~し、
なんとか独標までは到着するも、またもや、ここで時間切れ…
ああ、西穂には今回も届かない…
(君と僕とは、縁がなかったのかもしれないね…)
だがしかし、感傷に浸っている場合ではありません。
遙か下方に小さく見えるは、大正池!
あそこまで、3時間余りで降りなければなりませんよ…
そう言えば昨晩、
地酒を飲みながら、本日のベストプランを語るわたしに向かって、宿のおやじが言いました。
「あ~たの地図古いね、今はコース変わってるから、もっとかかるよ!!」
(げっ!、今さら止めるとは言えんよ…)
しかし、しかし!!
ふっふっふっ
わたしを、誰だとお思いですか!?
登りはとろくとも、人生ともども、転がり落ちるのは速いのじゃ!!
Like a rolling stoneなのだよ!!
(靴擦れ痛いし、膝もガクガクだよ…)
なにしろ、万が一、バスに乗り遅れたら、タクシー代で5倍返しじゃ!!
わたしは、死ぬ気で降りましたよ!!
本日の行動時間、9時~13時30分で、なんとか終えました…
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そういえば、キャサリン、どこへ行ったんだい?
麓に降りたったわたしの前には、梓川の清流が、今日も健やかに、ただ、流れるばかり…
今日の宿は、帝国ホテル! (うそ、入ったこともないし…)
ちなみに、降りる際中は、天ざる蕎麦を食べるのを夢見て頑張っていたのですが、
下山してみると、お値段、1,500円也!!(高け~よ…)
何故か半額200円だった「キノコおこわ」と地ビールを味わいながら、
わたしの夏は過ぎて行ったのでした…
(おしまい)
そのうち、秋山編へと続く…
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