わたし
「マイケル、よく頑張ったな!」
「補欠から2回も這い上がるなんて、なかなかできるもんじゃないぞ!」
マイケル
「これも、ママのおかげさ!」
ママ(ベティ)
「あらやだマイク! ママは、ただ七面鳥をお料理したたげよ!」
わたしが辛い仕事を投げ出し、ベティを置いて山へ登ってから3年、
彼女が西部の街へ移り住んだことを人づてに知りました。
わたしは、山小屋の仕事をしながら、いつか彼女を迎えに行くことを夢見ていたのです。
そして、下山のチャンスは、ある日突然やってきました!
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ロジャー爺さん、この嵐では、さすがにもう無理だよ。
僕は、山を降りるよ!
朝起きると、予報どおり台風直撃です!
午後まで待てば、風雨も多少は収まるかもしれませんが、
わたしはベティを迎えに行かねばならないのです!
しかし、たかが下山と言えでも、
荒れ狂う稜線を数時間、はたまた濁流と化した沢も下らねばなりません。
そこは、一流のアルピニストのみ行動を許される、
まさにライフ・フックのバリエーション・ワールドと言っても過言ではないでしょう!
わたしの前を行く登山者が、木の葉のように飛ばされそうになっているのがお解りでしょうか!?
えっ? なに? その前にライフ・フックが解らない?
「命がけ」だよ、「い・の・ち・が・け」!!
話の腰、折らないでくれます? で、なんの話でしたつけ?
そうそう、わたしが、朝飯を食ってうんこをしているうちに、おばちゃん達はさっさと出発していきます。
おいおい、ちょっと待ってくれよ…
こんな日は、いくら完全装備といえども、雨具の中までびっしょりと濡れるのは間違いありません。
計算しつくされたリスク・マネジメントの下、的確な状況判断を求められる瞬間、
わたしは、迷わず薄手のフリースを着込んでの出発です。
(ブリーフじゃないよ)
(荒れ狂っているはずの秩父沢、意外と普通です)
(やっぱ、暑いよ…、ちきしょうめ!)
ぶつぶつと、文句を垂れながらの下山でした…
本日の行動時間、6時~11時30分でした。
~~~~~
そんなこんなで、予定変更、一日早く新保高温泉へ降りましたよ。
東京へは、上高地発、明日のバスで帰る予定です。
今日は、温泉入って、飛騨牛でも食いましょう!!
ヒヒヒッ!
(槍、敗退の悲しみとかはないのか!?)
ご心配には及びません!!
全く、な~し!!
という訳で、
温泉をはしごじゃ!!
(あっ、下山したので、写真はポンコツ写ルンですからガラケーに交代です!)
足湯もはしごじゃ!!
そして、今日は、獣たちの暮らす奥の院に宿泊なのだ!!
観光案内所のおばちゃんは、連休中にもかかわらず、
「露天風呂があって、飛騨牛が食えて、1万円以内!!」
という、わたしの控えめな希望をかなえてくれましたよ。
~~~~~
あっ!!!
その時でした!!
獣たちの姿が、わたしに、あの忌まわしい記憶を呼び覚ましたのです!
そう、それは深層心理の奥底に閉じ込めておいたはずの、
キャサリン…
(はっ?、 また、そこ?)
(ベティ VS キャサリン、 怒涛の最終章へつづく!)
まだ、終わらんのか…
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