ママ
おお、ジョニー、ママは見てしまったのよ…
パパの引き出しから、あなたがピストルを取り出すのを！
まさか、あなたが…！？
ジョニー
ママ、
僕、言ったよね…
月曜日が嫌いだって…
（前回までのあらすじ）
ジョニーとキャサリンは、仲睦まじい兄妹だったのだが、ある日、凄惨な事件が…
～～～～～
大地の恵み豊かな村のはずれ、赤石山脈を源とする渓谷にかかる吊り橋、
渡った者は、決して対岸で見た出来事を口にしないという…
わたしの迷い込んだラビリンス、
幾重にも重なる吊り橋を何度も渡り、
一体、どこまで来てしまったのか、皆目見当がつきません…
奈良田だよ、奈・良・田！！ （橋、渡ってないし！）
～～～～～
もうキャサリンに会うことはできないのでしょうか？
身も心も疲れ切ったわたしが、身体を休めたのは、
落武者の首を刎ねた村人の末裔が営むという、伝説の湯…
（違うよ、ここ町営だし…）
鎌倉時代の末期、
北条正貴が、まだ幼子だった女帝「貴弥沙林」を産湯に浸けたと言い伝えられている秘湯です。
風呂５００円、畳で休憩１，０００円！ （ノーコメント）
～～～～～
もしかしたら、キャサリンに会えるのでは？
そんな僅かな希望も、七不思議の湯とともに、流れ去りました…
（ちなみに、白根館と町営温泉は別ね…）
～～～～～
どこか靄のかかったかのように、記憶がはっきりとはしないのですが、
でも、わたしは、確かに見たのです！
ダムのサイレンを聞いて、走り去るジョニーとキャサリンを！
（ええっ！？ あれがそうだったの？）
それは、今年の夏のちょっと甘酸っぱい不思議な体験でした…
？？ もしかして、ブルーベリー食べたのか… ？？
ていうか、戦慄の物語のはずだったのに…
～～～～～
そういえば、帰りの車窓から、彼女によく似た少女を一瞬見た気がします…
でも、気のせいでしょう…
何故なら、もう、彼女はこの世界には…
やっぱ、これキャサリンじゃないよ…
よく見ると、股、つながってるし！
しかも、わたし、車窓とか見てないし！
～～～～～
その後、富士山スカイラインを回ったら、冷たい雨に打たれてすっかり湯冷め…
でも、帰りの西湘バイパス、相変わらずの灼熱地獄…
～～～～～
（おまけ）
４ｍ×８ｍくらいのプールは、おそらく１０年くらい水の張替えとかしていないと思われ、
そこには、奈良田固有の生態系が確立していると、「さわやか自然百景」で言ってたとか…
その前に、プール、小さすぎ！！
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