●書策小屋と新婚夫婦 | かものはしの中途半端な日々

かものはしの中途半端な日々

山登りと四駆とバイク、人生後半、あいかわらず中途半端にすごしている日々の記録です。

出勤途中、郊外の小さなアパートの前で、よく見かけるほほえましい光景があります。


若いご夫婦と思われますが、初々しいスーツ姿の旦那さん(髪の長い20代前半のお兄ちゃん)が

出勤する姿を、奥様が小さな赤ん坊を抱いて、いつも見送ります。


旦那さんは、赤ん坊を「たかいたかい」したりして、それはもう、幸せ感一杯の光景なのです。



「僕たちの、ちっぽけだけど、愛に満ち溢れた歴史の1ページなんだ」

といった感じです。



わたしも、そんな光景をみて悪態をつくほど、ひねくれてはおりません。

ただ、「にーさん、そのうち奥さん起きなくなるよ、子育て大変だからね…、ケケケ」と

心の中で呟きます。(それを悪態という!)




で、この写真がなんだかお判りでしょうか?


かものはしの中途半端な日々


丹沢表尾根にある、

2年くらい前に取り壊された書策小屋の跡地です。(「かいさく」と読みます)

その前年に、渋谷書策さんが90歳を過ぎて亡くなられたと記憶しております。



書策新道を切り開き、書策小屋の小屋番として、長きにわたり丹沢を見つめ続けてきた

おじーちゃんです。足腰立たなくなるまで小屋を守られたんですよね。

(最後は、みなさんに説得され、担がれて山を降りたと聞いています。)


鍋割山荘の草野さんも還暦を過ぎられて、まだまだお元気ですが、

みなさん、お歳を重ねてこられましたなぁ。




ん?最初の話とどうつながっているのかというと、

幸せそうな夫婦と赤ん坊を見ていたら、自分でもよく判りませんが、

書策じいさんの話が浮かんできたのであります。



「書策じいさん、まさに、大往生!人生悔いなし!」

「幼子よ、じいさんのように、立派に生きろよ!」

と、書策じいさんのこと、よく知りもしないのに思った次第です。



よもや若夫婦も、自分の愛息が書策じいさんのように育てと、

見も知らぬおやじに願われているとは、予想だにしていないことでしょう。


(というか、娘かもね…)



---



ご訪問いただき、ありがとうございました。




ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村・バイクブログ(BMW)

  ↑

ランキング参加中につき、よろしければ、

ぽちぽちっと応援クリックをお願いします。