勤勉なビジネスマンのわたしは、毎朝5時に起きます。
先日、朝刊を取りに外へ出ると、家の前にマングースがいました。
呆気にとられる私を怖がる素振りも見せず、彼(彼女?)はトコトコと立ち去りました。
私の家は、周りに山があるわけでもなく、ごく普通の住宅街にあります。
(というか、山にもマングースはいません)
調べてみると、ハクビシンでした。
縁の下や屋根裏に住みつくこともあるようで、身近な動物みたいです。
こんなのに住みつかれたら、子どもは喜びそうですが、実際のところ迷惑な話です。
私が子どもの頃、実家の天井裏にはネズミがいました。
夜中になると、それこそ運動会が始まります。
ハツカネズミなので小さくて可愛いものですが、
うるさいので、ネズミホイホイみたいな罠をいつも軒下に仕掛けていました。
ある日、そこに身の丈30cmはあろうかという巨大なドブネズミがかかったのです。
ギーギーと泣き叫び、ネズミホイホイに絡まりながら暴れまわる姿に、
幼い私は凍りつきました。
そんな私を尻目に、父が無表情のまま炭ばさみでドブネズミをむんずと掴み上げ、
ターミネーターのごとく、そのまま締め殺してしまったのです。
父、恐るべし!
非情な戦いを終えた、そんな父の大きな背中を見ながら、
わたしは、畏怖の念を抱きつつも、いつかは超えなくてはならない存在なのだと
心に誓うのでした。
時は流れて、数十年、
そんな父も数年前に他界しました。
ネズミはおろか、ゴキブリすら怖くて殺せないわたしも、
いつの間にか、当時のターミネーターと同じ年になります。
まだまだ超えることのできないその背中を思い浮かべ、
ちまちまとブログを更新しながら父に語りかけます。
「とうさん、僕は今もこんなことをしているんだよ…」
政局のキーマン、石原親子と同じような構図なんでしょうか。(土俵が違うし!)
でも、家にマングースが棲みついたらやばいすね… (だからハクビシン!)
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