小学校受験を機に、
望むと望まないとに関わらず、夫婦の話し合いは否が応でも増える。
本来なら、子育て全般がそうなのだと思う。
ただ現実は、子どもの体調不良や学級閉鎖による急な休み対応に、
「いいよ、俺が休むよ」と二つ返事で言ってくれる夫は、
私の周りでは、なかなかレアキャラだ。
そんな中、以前、娘の進学先について話をした同僚の家庭が、
まさに今、受験という名の嵐の真っただ中にいる。
そのお宅は、もともとご主人の強い希望で
国立附属小学校を目指すことになったらしい。
ところが、ここへ来て暗雲が立ち込めた。
お子さんがある日、こう宣言したのだという。
「仲良しの子たちと、同じ小学校に行く‼︎」
そこから始まる、親の“正論フルコース”。
「とりあえず、受験してみよう」
「みんなが行けるわけじゃないんだよ」
「新しいお友達もできるよ」
夫婦で説得を重ねるうちに、
同僚はだんだん、何を説得しているのか分からなくなったそうだ。
もちろん、願書は出している。
受験料も払っている。
せこいことを言えば、受けないなら無駄な出費だ。
ただ、以前も書いた通り、
私立小学校受験がない地方では、
「合格したけど進学しません」は、ほぼ存在しない。
(急な大病や、やむを得ない事情は別として)
一緒に通いたいお友達がいて、
子ども本人がそれを強く望んでいる。
最終決定権は、もちろん親にある。
だって相手は6歳児だ。
でも、子どもの意見を尊重することも、大事。
正しさと気持ちの間で、親は今日も揺れる。
ちなみに我が家はというと、
受験に関してはやっつけ仕事感が否めず、
娘の心残りは
「茶色のランドセルが良かったなぁ😢」
この一言で収まっている。
一方、同僚の家では、
泣いて主張する息子を、
わざわざ受験させる必要があるのかどうかで大揉め中。
悩みに悩み、
気づけば受験よりも、
夫婦関係の方に暗雲が立ち込めているらしい。
──小学校受験。
子どもの進路を決める行事だと思っていたけれど、
どうやら本当の試験科目は、
「夫婦の対話力」と「折り合い力」
なのかもしれない。
合格発表より先に、
家庭内の結果が出てしまわないことを、
ただただ祈るばかりである。