ここ暫く万博訪問の話題が多かったので久しぶりに文学ネタを。夏目漱石が1000円札の肖像として描かれてた事を知らない世代が、実社会で働いてる事にジェネレーションギャップを感じる今日この頃。

何年か前に漱石の作品だと『こころ』を読んだがそれ以来。あちらは後期三部作のトリを飾る作品。

この三四郎は前期三部作の最初の作品という事で以前から気になってました。

 

内容としては、熊本出身の純朴な男子大学生、小川三四郎を描いた日常小説で何か凄く大きな出来事が起きる訳でもない作品。冒頭は東京を目指している汽車に乗って京都を過ぎたあたりから始まる。ヒロインの里見美禰子との距離感の描写が、さすが文豪たる夏目漱石と思わせる。語学教師の広田先生や大学生の与次郎等を筆頭に三四郎は先生や友達に恵まれたなと感じました。印象的だったのは、汽車の窓からカラの弁当箱を捨てるシーンや、里見美禰子と池で初めて会ったシーン、三四郎がお金を借りるシーン等かな。結構古い作品だけど映画も見てみたい。私が読んだ新潮文庫版は字が小さく結構読みづらかった。三四郎のifストーリーらしい前期三部作2つめの『それから』も読んでみるつもり。