イタリア語学習をしていくうちに知ったカルヴィーノ。イタリア文学がどういったものなのか気になったので図書館で調べてみたら発見。

 

タイトルからどんな本かと思い読み進めたら…、戦争でトルコ軍の大砲により左右に真っ二つにされた子爵が左半分の「善」と右半分の「悪」に分かれて故郷のイタリアのテッラルバ村に戻ってひと悶着するというお話。時代的にはオーストリア、トルコ戦争をモチーフにしているので18世紀との事。最後は予想出来たが、分厚い本でもないので読みやすく訳も納得のいくもの。身体が2つに引き裂かれてはいるがグロい描写とか、おどろおどろしいものは一切ないのでご安心を。

 

テッラルバはterra(地球、土、大地)とalba(日の出)の造語かと思いきややはりその通りだった。ちなみに著者はサンレモ音楽祭で有名なサンレモで生まれ育ったそう。