図書館で借りた本だけど、気になってたのでじっくり読んでみた。琉球大学の先生の著書。

 

2015年の年始に出版された本なので、東日本大震災後、熊本地震や能登半島地震前という事になる。 著者の木村先生曰く、火山が噴火した場所から遠いところから地震が始まるらしい。両社は密接な関係にあり、例としては1991年の長崎は雲仙普賢岳の大噴火の4年後、1995年に阪神淡路大震災が発生。そして2005年に長崎から近い福岡西方沖地震。 

 

著者は2015年初頭の時点で、九州だと熊本から鹿児島北西部にかけて危ないと言っており、他に中部地方で警戒を要するのは能登半島と記載されている。さらに危険な地域として日向灘南部、秋田沖も挙げられていた。

富士山噴火は2020年頃かと書かれていたが、これは今のところはずれている様だ。

 

メタンハイドレートについても触れられていた。メタンハイドレートは大陸プレートが海洋プレートに沈み込む部分に多く分布されており、地震で割れてしまい、固形であるメタンハイドレートがメタンガスを発生させ爆発し、津波の威力が増す恐れもあると記述されていた。未来の資源として注目されているが、思いもよらぬ二面性がある事を知らされた。