下巻も図書館で借りて読んだ。

原作はPS2のゲームソフトの『ICO』。下巻はオズマの人物設定が仔細に描かれており、東西の闘技場での決闘があったのだなぁとゲームを思い出された。一つ世界観に合ってないと感じたのは、父王の頭蓋骨がヨルダに襲ってくるシーン。ここは違和感があった。風車や水牢等ゲームでもあった場面が登場し、この謎解きは難しかったなと想い出が蘇った。

 

上巻ではクレーンが端折られていたが、下巻では給水塔がなかった。ただ、イコとヨルダの視点の切り替えが絶妙であり、黒い魔物がイコに思うところの描写等筆者の腕はやはり見事だと思う。彼女の書いた本は『誰か somebody』ぐらいしか読んだ事なかったけど、今後他の作品も読んでみたい。