6月15日から本日6月20日まで6日間、ラグビー韓国代表チームが日本合宿を実施しました。
コロナ渦も少しずつ収束の気配が見え始めているとはいえ、未だ色んな活動が制限される中での海外合宿は、非常に困難が多かったと思いますが、先ほど代表チームのコーチに連絡をすると、昨日のゲームも成果裏に終え、大きなけがもなく合宿を無事終えたと聞きました。
今回の日本合宿は、コロナ渦での合宿という事以上に、とても意義深く画期的な機会であったことをお伝えしたく、このブログ記事を書き始めました。
それは何かというと、合宿後半の6月17日からの三日間を、日本で生まれ育った在日コリアンラガー選抜チームとの合同練習を実施したということでした。
しかも、在日選抜チームのメンバーは、現在リーグワン各チームに所属している、文字通り日本ラグビーの第一戦で活躍している現役プレーヤーを主体とした、いわば「ドリームチーム」、今までの在日コリアンラグビーの集大成ともいえるチームでした。
今回日本合宿に参加した韓国代表選手たち
合同練習初日、それぞれのチームキャプテンが挨拶を交わす。
(在日選抜チームは三重ホンダヒート 朴成基選手)
そして現在の韓国代表チームのスタッフには、元大阪朝鮮高校ラグビー部監督で同校を二度の全国ベスト4に導いた呉英吉氏(その後NTTドコモレッドハリケーンズのスタッフ)がコーチを務めており、他にもFWコーチには元サントリーサンゴリアスで活躍したパク・スンチェ氏、BKコーチには元クボタで活躍したイ・ミョングン氏がそれぞれ務め、元NECグリーンロケッツトレーナーのナン・チャンス氏が代表チームのチームトレーナーを務めていました。
昨年から韓国代表チームのコーチを務める呉英吉氏(一番左)
一番左がサントリーサンゴリアスで活躍したパク・スンチェFWコーチ(一番左)
BKコーチは元クボタで活躍したイ・ミョングン氏(一番左)
韓国代表チームのトレーナーを務めるナン・チャンス氏(写真右)
そういった今までの日本ラグビーとの関わりの深さと、何よりも日本ラグビーフットボール協会と日本の各チームの協力があってこそ実現されたのが今回の合宿だったと感じました。
また、在日コリアン選抜チームの臨時コーチには、日野レッドドルフィンズの現ヘッドコーチの箕内 拓郎氏、クボタスピアーズの現アシスタントコーチの田邉 淳氏、三菱重工相模原ダイナボアーズのチームスタッフである成 昂徳氏、東京朝鮮高校ラグビー部のコーチを務める姜宗卓氏と、錚々たるメンバーが務めていました。
韓国代表チームスタッフと在日コリアン選抜チームスタッフによる一枚。
写真中央下段は姜基靖氏。今回の代表合宿のマネジメントとコーディネイト全般を担っていました。
自分は仕事の都合上、合同練習の初日だけ参加させて頂いたのですが、練習風景を見ながらいろんな思いが去来しました。
「感動」というよりは、目の前に実現している画期的な光景が只々嬉しくて、このような嬉しい機会を実現してくださった方々への感謝の気持ちが込み上げてきました。