"Sport has the power to change the world" | ジョンギブログ 〜スポーツのある人生〜

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“スポーツには世界を変える力がある・・・”

 

2000年にモナコで開催された「第1回ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード」における、南アフリカ元大統領故ネルソン・マンデラのスピーチは、そのように始まりました。

 

そして、スピーチは次のように続きます。

“スポーツは人をインスパイヤーし、

他の何よりも人々を団結させる力があります。

スポーツは若者たちに理解できる言語で語りかけることができます。

スポーツは絶望しかない世界に希望をもたらし、政府よりももっと大きな「人種の壁を打ち破る力」を持っています”

(※翻訳がおかしかったらすみません。)

 

 

 

1995年の南アフリカで行われたラグビーワールドカップ大会は、国内の激しい人種差別問題のためにラグビーの国際舞台から、除外されたいた南アフリカが、ホスト国として初めてワールドカップに出場した大会でした。


南アフリカではかつてラグビーは白人のみに許されていたスポーツでした。

黒人たちにとって“ラグビー”というスポーツと南アフリカ代表チーム通称スプリングボックスのユニホームは、差別の象徴だったにも関わらず、故ネルソンマンデラ大統領は、“ラグビー”を白人と黒人で分断される国を団結するための手段として、ワールドカップ自国開催を実現させ、それに応えたスプリングボックスは見事に優勝して、大会は幕を閉じました。

 

 

だいぶ前のことですが、Jスポーツで放映されていたドキュメンタリー番組にこのようなシーンがありました。
 

自国でのラグビーワールドカップを成功させるために、国中を回り演説するマンデラ大統領が黒人支持者の前で、“スプリングボックス”のキャップ(帽子)を被ってラグビー代表チームの応援を呼び掛けたとき、マンデラ大統領を支持する黒人たちが自分たちがかつて差別された象徴である帽子を被るマンデラ大統領の姿に、一体どう反応すれば良いのか戸惑う姿が映っていました。


それほどまでの難局を乗り越えたあとの、“スポーツには世界を変える力がある”という言葉は、とても重く説得力があります。

 

 


未だ思い出すたびに心が躍る2019年ラグビーワールドカップ日本大会。

色んな人種とバックグラウンドを持つ代表チームの団結とハードワーク、そして選手一人ひとりの日本ラグビーの未来に対する“使命感”は、これからもとても大切な体験として人々の心に残る、“世界を変える力”を目の当たりにした出来事でした。

 

 

今日行われた全国高校ラグビー第100回大会準決勝。

1試合目の京都成章対東福岡高校では、京都成章が圧巻の仕上がりで初の決勝進出を決めました。

2試合目の桐蔭学園対大阪朝鮮高級学校では、昨年度王者に堂々と立ち向かう大阪朝高の選手たちでしたが、やはり王者の壁は高く力及びませんでした。

しかし、ここまで戦う姿に感動し自分の周辺では彼らの活躍によって“世界が変わる現象”をたくさん見させていただきました。

 

 

故マンデラ大統領の言葉のように、“スポーツには世界を変える力”があると思います。

それでも、まずは2020年という世界にとって特別なことが起こった年に、力を出し尽くし戦い抜いた高校生たちとスタッフたちに、お祝いと感謝の気持ちを込めて、“お疲れ様でした。本当に有難う。”と伝えたいです。