IT業界が発展したのは、ソフトやゲームを開発し、それを販売して収益を得るという物販モデルから、ユーザーのトランザクションからの収益へ移行したことが大きな要素である。それがネットオークション、ネットゲーム、リスティング広告などだ。Amazon,Apple,Google,eBayなどである。これはただ売っておしまいというモデルで完結しては今の発展はないだろう。TwitterやMixi,Greeもそうだ。
同じようにOT業界というかコンテンツ業界も、アニメや漫画を制作して、それを販売して収益を得るというモデルが基本にある。もちろんそれを発展させてメディアミックスも進んでいるが、コンテンツを販売することで収益を得ている物販モデルに変わりがない。
それに対して、同人、フィギュア、コスプレなどの2次著作物市場は、そういう一方通行のモデルではない。ユーザー同士がお互い制作物をつくりあったり、コスプレを見せ合うために、そのアクセサリーやウィッグが消費されたり、イベントが開催されたりと、ただどれもがアマチュアの域で動いている。だがアマチュアであるがゆえに、双方向性が常に内在しているのである。これが今のオタク(OT)産業の面白いところである。いろいろな創造やアイデアが複合的に巻き込まれていき、それがいろんな分野に波及して、またそれが相乗効果で跳ね返ってるくる。結果として、従来型の産業分類で考えれば、ファッション、観光、興行、芸能などへ波及していく力になる。しかもその発信源はだれか一人が持っているわけではないから、そう簡単に飽きられるわけではない。
こういった魅力がOT業界にはある。そして結果として、それが都市の魅力、強さの源になるのである。
またこの産業は新しいことの実験場であり、人間観察の場であり、人より早く世の中の変化を感じられる分野でもある。それはOTな人たちは好きなこと本能で動いているから、本質的なものが一般社会より表面化しやすいからである。きらいなことはやらなくていい分野だから。
そろそろ海外だけを追いかけてる人たちがその価値に気付くのだろうとは思うが、じっくり先行させてもらおうと思う。